鹿嶋市沼尾:塚原古墳群(その1)

過日,塚原古墳群(茨城県鹿嶋市沼尾)を見学した。
塚原古墳群を構成する古墳は,鹿島ハイツスポーツプラザ(茨城県鹿嶋市田野辺)の西~南西に広く分布しており,その総数は69基とされているけれども,未発見のものを含めると,実際にはもっと多数存在するのではないかと思う。ただし,墳丘を顕著に視認可能で,かつ,アクセス可能な古墳の数は限られている。段丘崖の縁や山林内にある古墳にはアクセスが困難または不可能となっている。
塚原古墳群を構成する古墳の分布図は,茨城県教育委員会編『重要遺跡調査報告書Ⅰ』(昭和57年3月)の129頁と佐々木憲一・田中裕編『続常陸の古墳群』(六一書房)の274頁にある。これらの分布図は顕著に墳丘が残存しているとは言えない古墳も含むものなので注意を要するのだが,それ以上に付番が異なるという問題がある。今回は,時間の関係もあり,『続常陸の古墳群』の274頁にある分布図及び付番に従って容易にアクセス可能な古墳だけを見学することにしたけれども,ちょっと判断つきかねるものが多数あったので,更に関連資料を調べた上で,機会をみて再訪しようと思っている。
なお,『続常陸の古墳群』の274頁にある分布図は,オリジナルのものではなく,別の資料から一部複製したものと推定されるけれども,現時点では元の資料を確定できない。新型コロナの関係があるので現時点では難しいけれども,新型コロナの問題が解決したら編集者本人と直接に会って事実関係(特に個々の図版や地図毎に個別に出典の詳細を明記していない理由)を確認したいと思っている。

さて,塚原古墳群の主要部分の近くには駐車場がない。そこで,鹿島ハイツスポーツプラザにお願いして駐車場を借りることにした。そこから先は徒歩で往復。

茨城県立鹿島特別支援学校(茨城県鹿嶋市沼尾)の南東側にあるT字路交差点の南東側角には57号墳がある。目測で直径10m前後の円墳なのだが,道路によって少し掘削されているように見える。

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北西の方から見た57号墳


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西の方から見た57号墳


塚原古墳群の57号墳所在地であるT字路交差点を南の方に折れ,南進すると,日本製鉄進和寮(茨城県鹿嶋市沼尾)の前を通る。日本製鉄進和寮の敷地内である道路脇には56号墳と69号墳が並んで所在していることになっている場所がある。現況は小さな区画で若干の樹木が生えているだけの状況であり,墳丘として明瞭に視認可能なものはない。


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56号墳及び69号墳所在地付近


日本製鉄進和寮の正門の左手には防火用水貯蔵地下槽がある。この地下槽所在地及びその北側付近が54号墳の所在地と思われる。54号墳の北側には55号墳が隣接していることになっている。しかし,現況は,小公園のような感じの場所で,樹木が生えているだけであり,墳丘として明瞭に視認可能なものはない。


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日本製鉄進和寮前の道路


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日本製鉄進和寮正門脇の防火用水貯蔵地下槽


その道を南進し,突き当たりで西の方に折れ,クランク状に更に南に折れる部分に塚原古墳群の説明板が立てられている。説明板が存在するのは,どうやらこの場所だけのようだ。
この説明板のある場所から西の方に向かって林の中に入る道があり,その道が遊歩道となっているようだ。所々に矢形の標識がある。それらの矢型の標識の中には簡単な説明文が付してあるものもある。
状況から見て,暖かい時期には蚊や蛇が出そうな場所なので,冬の間しか見学可能ではないかもしれない。
概況を把握するという目的で,説明板のある場所から遊歩道を歩いてみることにした。時計と逆まわりになる。


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説明板所在地付近


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説明板

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