福島県河沼郡会津坂下町八日沢:大澤神社

過日,クルマで移動中,たまたま不思議な印象を受ける神社の前を通った。どうにも気になり,速度を落としたところ,若干の駐車スペースがあるのを見つけたので,そこにクルマを停めた。
その神社は,大澤神社(福島県河沼郡会津坂下町八日沢)という神社だった。拝殿の額には「大澤社」と記されている。隣地には十二神祠がある。それらの神社を参拝した。
ただそれだけのことのはずだった。
ところが,由緒を記した石碑の文面を読んでみると,祭神は,少彦名神。私が石斛神として追い続けている神だった。
そして,その石碑には,更に「天喜の頃,宇内村に阿部貞任の娘オサワが住み難病となり・・・棄てられたるを当村民深く憐みこの地に連れ来たり看護し,死後これを地蔵尊と祀り・・・」と記されている。「阿部貞任」とは,安倍貞任のことを指すのだろう。何という奇縁だろうか。
人生は,常に驚きに満ちている。
棄てられていたオサワを拾い,看護したというこの地の祖先の人々の情に深い感銘を受ける。

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鳥居


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拝殿


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本殿


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地蔵堂


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境内社


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欅の巨木


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由緒を記した石碑


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十二神祠碑


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十二神祠の鳥居


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十二神祠


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十二神祠隣地にある公園



[追記:2020年11月27日]

他の調べものもあったので,会津坂下町教育委員会の担当課に問い合わせをしたところ,極めて迅速・適切な対応により,会津坂下町史編さん委員会編『会津坂下町史 第4巻 資料編Ⅰ 考古』(平成29年)を購入することができた。

大澤神社を含む場所に関しては,遺跡としての独立の説明項目の中にはなかったものの,末尾の遺跡一覧をみると,大澤神社の境内地及びその背後にある公園敷地部分が八日沢遺跡と呼ばれる中世の遺跡包蔵地(散布地)に指定されていることがわかった。
やはり,何らかの重要な歴史を秘めた神社なのだと思う。

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