かすみがうら市:龍福寺と古墳

過日,真言宗豊山派・熊野山寶珠院龍福寺(茨城県かすみがうら市有河)を参拝し,同寺の背後(北側)にある古墳を見学した。
龍福寺の住職に挨拶したところ,本堂にあがって観ていきなさいということだったので,ご厚意に甘えてお邪魔することにし,古い仏像・仏具やかなり昔の過去帳などの貴重な文化財を拝見できたほか,同寺周辺の遺跡の昔の様子などを伺うことができた。まことにありがたいことだと思う。

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龍福寺本堂


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龍福寺鰐口の説明板


龍福寺の境内地及び墓地を含む細長い台地一帯は,柳梅台古墳群と呼ばれる古墳群の所在地となっている。龍福寺の本堂背後(北側)には,柳梅台6号墳(直径15m・高さ3mの円墳)と7号墳(直径30m・高さ3.5mの円墳)がある。同寺の墓地内には9号墳(直径7m・高さ1.5mの円墳)があったけれども,現在では湮滅している。

6号墳は,龍福の墓地からも見える。龍福寺の北西側が6号墳の墳丘裾にあたり,その付近に小さな祠が祀られていた。


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墓地の方から見た6号墳(左手前)と龍福寺本堂(右奥)


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南西の方から見た6号墳


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北の方から見た6号墳


7号墳は,龍福寺の北東側の台地斜面にあり,夏なので近くまで寄らなかったけれども,6号墳の北側裾あたりからその墳丘を観ることができた。写真ではわかりにくいけれども,大きな古墳で,良好な状態で保存されているように見える。


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西の方から見た7号墳


龍福寺の墓地から南の方へ少し下った道路脇に,小さな供養塔等が並べられた場所があり,そこに石棺材が重ねて置かれている。
この石棺材は,かつて,柳梅台古墳群の8号墳(旧3号墳)から出土したものらしい。その旨の記載は,大正大学考古学研究会・鴨台考古5号(1986)の25頁にある。8号墳(旧3号墳)は,現在,道路敷地等となって湮滅している。
この石棺材のある場所から西へ約100mほどの段丘斜面に柳梅台5号墳(全長20m・高さ2mの帆立貝形前方後円墳)が所在していることになているのだが,斜面が急であり,道がなく,藪状態となっているため,現存しているかどうかが全くわからなかった。


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