宇都宮市:根古谷台遺跡

2020年3月中旬のことだが,聖山公園(栃木県宇都宮市上欠町)に隣接する根古谷台遺跡を見学した。根古谷台遺跡は,遺跡公園として整備されており,その敷地中には聖山1号墳の復元石室模型もある。
根古谷台遺跡は,縄文時代~古墳時代~奈良・平安時代の遺跡地層が重なっている複合遺跡なので,どの時代に焦点を当てるかが非常に大きな問題となる。この点に関しては,遺跡入口にある「うつのみや遺跡の広場資料館」内で時代別のジオラマが展示されており,非常に勉強になると同時に,現在,遺跡に復元されている建物等がどのような位置づけをもつものかを理解するための手掛かりを与えてくれる。
私が訪問した時は,たまたま建物の燻蒸作業中だったので,その作業の邪魔にならないように気をつけながら,縄文時代前期の大型建物(復元)等を見学して回った。非常に古い時代の建物であり,実際には柱跡などが残っているだけなので,地上部の構造は想像するしかないのだが,それぞれの復元建物に関し,どのような考え方に基づいて復元したかを説明する説明板がある。

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遺跡の標石


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案内図


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管理棟と一体となった資料館


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掘立柱建物(J-4号)


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掘立柱建物(J-4号)の説明板


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長方形大型建物(7号)


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長方形大型建物(7号)の説明板


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長方形大型建物(1号)


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長方形大型建物(1号)の説明板


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竪穴住居(J-5号)


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竪穴住居(J-5号)の説明板


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竪穴住居(J-10号)


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竪穴住居(J-10号)の説明板


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配石墓


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配石墓の説明板


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墓壙


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墓壙の説明板


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展望用の四阿


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四阿から見た遺跡全体の様子


遺跡の南西側段丘斜面(段丘崖)部分は,自然観察ゾーンとなっている。自生のニッコウキスゲの南限だそうだ。非常に興味深い。
縄文時代にはかなり温暖化して亜熱帯のような気候となっており,遺跡周辺の景観は,現在の九州~沖縄に近い景観だった可能性が高い。温暖化していた当時において,寒冷地の植物であるニッコウキスゲは,遺跡所在地周辺では生育できない。小氷期の到来により寒冷化した鎌倉時代以降に自生したものだろうと思う。


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自然観察ゾーンの説明板



 文化遺産オンライン:栃木県根古谷台遺跡土壙出土品
 https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/198536

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