ひたちなか市:笠谷古墳群(その1)

2020年3月下旬のことだが,十五郎穴横穴墓群(茨城県ひたちなか市中根)の笠谷支群を見学した後,笠谷支群のある台地の上に所在する笠谷古墳群を見学した。笠谷古墳群を構成する古墳の配置図は,ひたちなか市教育委員会,公益財団法人ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社編「十五郎穴横穴墓群-東日本最大級の横穴墓群の調査-」(2016)の59頁にある。
笠谷古墳群は,2基の比較的大きな前方後円墳と5基の円墳の合計7基の古墳で構成されている。笠谷古墳群を構成する円墳中の2基は掘削により半壊状態にあるけれども,残りの古墳の保存状態は非常に良い。墳丘周囲の草刈りなども丁寧に行われていて,長年月にわたり大事に守られてきた古墳群なのだということを実感できた。
なお,笠谷古墳群中の笠谷4号墳は,戦時中に軍の施設とするために掘削され,湮滅しているとのこと。

笠谷古墳群のある台地上には東側及び南側からも小路を通って登れるようなのだが,公道を通って北西側からアプローチすることにした。有限会社高崎自動車の少し南のところに道路の分岐点がある。その分岐点には立派な庚申塔が立てられている。その前で合掌した。

この庚申塔のある場所から北の方には畑地が広がっているが,その畑地周辺も大規模な遺跡包蔵地(館出遺跡・笠谷古墳群)となっており,これまでの遺跡調査により,古墳跡(笠谷11号墳と笠谷12号墳の遺構)や集落跡等が発見されている。その調査結果は,ひたちなか市教育委員会,公益財団法人ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社編「平成28 年度ひたちなか市内遺跡発掘調査報告書」(2017年)の7~27頁に収録されている。

IMG_6175.JPG
台地西側の道路上り坂途中の斜面にあった石碑のようなもの


IMG_6178.JPG
道路分岐点付近の庚申塔


IMG_6267.JPG
南西の方から見た遺跡包蔵地となっている畑地


道路分岐点の庚申塔のあるところから南東の方に農道を進むと,笠谷古墳群所在地に至る。


IMG_6187.JPG
北西の方から見た古墳群所在地付近


古墳群所在地に入るとすぐに笠谷1号墳が見える。笠谷1号墳は,直径約16m・高さ1.7mの円墳とされている。


IMG_6191.JPG
北西の方から見た1号墳


IMG_6197.JPG
南東の方から見た1号墳


笠谷1号墳の南東に隣接して笠谷3号墳がある。笠谷3号墳は,直径15m・高さ1.5mの円墳とされている。


IMG_6199.JPG
北西の方から見た3号墳


IMG_6204.JPG
南の方から見た3号墳


笠谷3号墳の脇から西の方に笹薮を刈って小路になっているところがあり,その小路の先に笠谷2号墳がある。笠谷2号墳の周囲も円形に綺麗に笠刈りがしてあり,とても助かった。笠谷2号墳は,直径14m・高さ2mの円墳とされている。


IMG_6192.JPG
北の方から見た2号墳


IMG_6205.JPG
2号墳に至る小路


IMG_6209.JPG
2号墳の近景


IMG_6254.JPG
2号墳(左)と3号墳(右)

この記事へのコメント