栃木県下都賀郡壬生町~栃木市大光寺町:藤井古墳群53号墳など

2020年3月中旬のことだが,栃木県下都賀郡壬生町~栃木県栃木市大光寺町にまたがって所在している藤井古墳群の残存古墳のうち,花見ケ丘ゴルフセンター(栃木県栃木市大光寺町)の敷地に所在する藤井64号墳(寺林古墳)を再訪し,同古墳の北西にある藤井53号墳(栃木県下都賀郡壬生町壬生乙)とその周辺を見学した。
藤井古墳群を構成する各古墳の詳細記述は,壬生町史編さん委員会編『壬生町史 資料編 原始古代・中世』(昭和62年)の365~366頁にあり,各古墳の分布図は,同書の附属地図中の壬生町遺跡分布図2(古墳・城館跡)の中に記載されており,また,壬生町史編さん委員会編『壬生町史 資料編 原始古代・中世 (補遺)』(平成2年)の69~118頁に代表的な古墳の詳細な解説等がある。藤井古墳群の残存古墳等に関する資料収集に際しては,栃木県埋蔵文化財センターの担当者の方に大変お世話になった。

花見ケ丘ゴルフセンターの入口付近にある寺林古墳(前方後円墳)は,藤井古墳群の64号墳に該当する。

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藤井64号墳(寺林古墳)


花見ケ丘ゴルフセンターの西側には栃木県18号小山壬生線が南北に走っているが,この県道の更に西側に藤井56号墳(直径7m・高さ0.5mの円墳),藤井57号墳(直径7m・高さ2.4mの円墳)及び藤井58号墳(直径13m・高さ0.7mの円墳)が隣接して所在していたようなのだが,いずれも湮滅したものと思われる。
藤井56号墳及び57号墳所在地の北側の隣地に相当する部分の現況は,太陽光パネル群となっている。この太陽光パネル群の南東側の少し奥の方に墳丘様のものがあるけれども,その所在地は測量図上の藤井58号墳所在地よりも少し北側に位置しており,藤井58号墳の所在地(現況は,大塚自動車工業株式会社本社・整備センター敷地)ではないので,何らかの別の遺構を保存するための覆土ではないかと思われる。
太陽光パネル群の敷地は立入禁止になっているので,その外側の道路からフェンス越しに見学した。


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東の方から見た墳丘のようなもの


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北の方から見た墳丘のようなもの


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北西の方から見た墳丘のようなもの


この太陽光パネル群の中にある墳丘のようなものの西側に隣接して,同じ太陽光パネル群敷地内に別の墳丘のようなものがある。これもまた,測量図上では藤井57号墳所在地ではないので,何らかの別の遺構を保存するための覆土ではないかと思われる。


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北東の方から見た墳丘のようなもの


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北の方から見た墳丘のようなもの


この太陽光パネル群の西端のところで道路が北の方に折れ曲がっているのだが,この地点から北約50mのところに藤井53号墳がある。藤井53号墳は,直径18m・高さ1.8mの円墳とされている。比較的保存状態の良い古墳だと思った。
53号墳の墳丘上には石祠がある。ただし,現在ではほとんどお世話されていないように見える。敬意を表する趣旨で一礼した。


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南の方から見た53号墳


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南西の方から見た53号墳


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北西の方から見た53号墳



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53号墳の墳丘上の石祠


藤井53号墳の西の方には藤井54号墳(直径6m・高さ0.2mの円墳)と藤井55号墳(直径9m・高さ0.6mの円墳)が東西に並んで所在することになっている。その所在地は,GKNプルービンググラウンドのサーキット敷地の北側に隣接する現況山林のような細長い土地が該当するのではないかと思われるけれども,立入禁止となっているため,アクセスを断念した。


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54号墳及び55号墳所在地付近


藤井53号墳所在地と太陽光パネル群との間の道路脇には塚のようなものが幾つか並んでいる。これらの墳丘のようなものは,古墳ではなく,建設残土のようなものではないかと思われる。


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道路脇の塚状のもの

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