富津市:弁天山古墳

過日,弁天山古墳(千葉県富津市小久保)を見学した。弁天山古墳は,全長約86mの前方後円墳とされている。弁天山古墳は,台地の縁のようなところにあり,そこからは東京湾を広く見渡すことができる。古代~江戸時代においても,東京湾を監視するための非常に大きな軍事的役割を果たした場所なのだろうと推定される。古墳のある場所の南側には小久保藩主邸跡がある。
かつて,小久保藩の陣屋があったところであり,その墳頂にも陣屋の建物があったらしい。その後,小学校の建設のために一部掘削されるなどし,墳丘がかなり変形していたらしい。小学校建設のための掘削の際,石室が発見され,多数の貴重な遺品が発見された。石室の天井石それ自体も独特の形状をもつもので,考古学上及び歴史学上の重要性をもっている。現在,その石室には頑丈な多堂が構築されており,窓越しに石室の様子を観ることができるようになっている。そのため,後円部の墳丘の上部は復元されていない。前方部は,造営当時の姿に復元工事されたもののようだ。
石室発見の契機となった建設工事により建設された当の小学校は,現在では廃校となっている。その跡地は,富津市中央公民館となっており,比較的大きな駐車場がある。

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古墳正面(前方部前)


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説明板


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小久保藩陣屋跡の石碑


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後円部


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くびれ部付近から見た後円部


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くびれ部付近から見た前方部


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前方部から見た後円部


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石室天井石


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石室天井石


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説明板


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墳丘から見える東京湾を航行中の船舶と対岸


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小久保藩主邸跡


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説明板


私が訪問した時には,墳丘に登る階段付近でコマツナギ(Indigofera pseudotinctoria)の花が咲いていた。

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