取手市:糠塚古墳群1号墳

過日,糠塚古墳群1号墳を見学した。この日は,JR常磐線取手駅から関東鉄道常総線の電車に乗り,稲戸井駅で降車,そこから徒歩で現地に向かった。説明板によれば,このあたりには3基の古墳で構成される糠塚古墳群が存在したけれども,2号墳(円墳)と3号墳(円墳)はいずれも既に湮滅しており,全長約32mの前方後円墳である1号墳のみが残存しているとのこと。
実際に観てみると,墳丘はそれほど高くはないけれども,前方後円墳としての特徴を比較的良く残しているのではないかと思った。

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古墳入口付近


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説明板


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西側から見た全景
(左側が後円部・右側が前方部)


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北東側から見た後円部


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後円部から見た前方部


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前方部端付近


「糠塚」との呼称に関しては,一般に,様々な起源を想定できる。『魏書』の倭人伝にもあるような「ひれ伏すこと」を意味する「額づく」から来ていることもあるだろうし,遺灰や遺骨を埋納し,共同墓地として利用されていた場合,その遺灰や遺骨のことを婉曲表現で「糠」と呼んだこともあるだろうし,墳丘をめうぐる周溝部分が軟弱であり,泥に足をとられて「ぬかる」ことから来ていることもあるだろう。ただし,「米糠」を積み上げたとの伝承のある地もあるけれども,これはあまり信用できない。なぜなら,米糠は腐敗して消滅してしまうので,積み上がらないからだ。
取手市の「糠塚」は,たぶん,周溝のあった部分が軟弱でぬかる土地だったことから由来するのではないかと想像した。

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