行方市:天龍山愛宕神社と夜刀神社

茨城県行方市玉造甲にある天龍山愛宕神社と夜刀神社を参拝してきた。この夜刀神社は,『常陸國風土記』に逸話のある夜刀神社に比定されている神社だ。天龍山愛宕神社の祭神は,愛宕神・火之迦具土神とされており,夜刀神社の祭神は夜刀神とされている。
『常陸國風土記』にある逸話及びその比定地に関しては様々な議論があるが,要するに,朝廷の都合によりこの地の支配方針が変更になった際に,特に水争いのようなかたちで反乱ないし相当深刻な混乱があったという歴史上の事実を伝えるものではないかと想像する。
天龍山愛宕神社と夜刀神社は,台地上の半島上に突出した円形の比較的狭い範囲内の場所に並んでいるので,もしかすると古代においてはその場所に「夜刀」と名付けられてしまった人々の大きな古墳があったのかもしれない。
その台地下には真水が沸いており,『常陸國風土記』にある「椎井の池」に比定されている。この池のところから急峻な坂を登ると,神社に至ることができる。

椎井の池
椎井の池比定地


椎井の池
説明板


夜刀神
説明板


天龍山愛宕神社と夜刀神社
登り道


天龍山愛宕神社と夜刀神社
階段


天龍山愛宕神社
天龍山愛宕神社


夜刀神社
夜刀神社


天龍山愛宕神社と夜刀神社
由緒を記した石碑


「夜刀」の意味については,別の解釈も可能かもしれない。例えば,『常陸國風土記』にある「浮嶋」の人々のように,谷戸(谷津)に棲み,製塩業を営む人々であったかもしれないとの仮説を立てることは可能だろう。この場合,例えば,陸地を確保するために朝廷の命により堤防工事や干拓工事等が実施されると,製塩できなくなので,紛争が生ずることは必定と言える。

それはさておき,夜刀神社の右手から奥のほうへ道が続いているので少し歩いてみた。西方の台地に続いており,こちらからは坂を登らずに神社に至ることができるようだ。途中で,ウツボグサが花を咲かせているのを見つけた。

Prunella vulgaris


  文化遺産オンライン:製塩土器
  http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/183660

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