フジバカマの実生栽培実験(その後)

春にまいたフジバカマの種子からはその後も次々と発芽してきて成長している。茎の様子を観察すると,緑色のものもあれば紫色のものもある。未確認だが,同一個体からの種子だと思われるので,いろんな形質をもった個体が出てくるということだけは確認できたのではないかと思う。

私の現時点での仮説は,「フジバカマ(Eupatorium japonicum)はもととも人工交配による園芸品種だった」というものだ。この仮説に基づき,安定した形質というものはなく,様々な形質をもった個体がバラバラに出てくるという副次的な仮説を立てている。

厳密には,緑色の茎をもった個体を育てて種子を得た上で,それから発芽させてもやはりバラバラな形質をもったものが出るかどうかを確認しなければならない。5年くらいかかるだろうと思うけれども,地道にやってみようと思う。

Eupatorium japonicum


Eupatorium japonicum
フジバカマ実生


これとは別に,四国ガーデンから苗を購入して育てている覆輪品種も順調に成長しており,結構大きくなってきた。非常に美しい。この品種は,純粋なフジバカマではなく近縁種との交配品ではないかと推定されるのだが,そもそも野生の状態でも近縁種が自然交雑する可能性が著しく高いので,なかなか面倒だ。引き続き観察を継続しようと思う。

Eupatorium cv.


Eupatorium cv.
フジバカマ斑入園芸品種



  四国ガーデン
  http://www.shikoku-garden.com/






この記事へのコメント

アルパカ
2015年05月21日 12:14
電脳中年Aさん

個性的な芽が沢山あるのですね。
面白そうです。
2015年05月21日 12:43
アルパカさん

日を追ってどんどん成長しているので,来週あたりから植え替えに入らないといけないです。忙しいかも・・・
2015年05月21日 20:15
電脳中年Aさん

同一固体の実生で明らかに違う物が出た場合、交配種なのでしょうね^^;
2015年05月21日 21:25
緑屋さん

この種子の親が近縁種との交配品だった場合,こうなるのは当たり前なんですけど,野生種でフジバカマとされている個体の場合,雑種説の証拠の一つになるだろうと思います。実際問題として,純粋な野生種なるものは日本中にただの1株も存在しないだろうと思うんですけどね。

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