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zoom RSS 自宅のラン:大葉火燒蘭(Epipactis mairei) の蕊柱を観察してみた

<<   作成日時 : 2015/06/05 16:40   >>

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大葉火燒蘭(Epipactis mairei) の蕊柱の構造がどうなっているのか気になり,頂萼片をめくりあげて,蕊柱が視えるようにした上で,写真を撮ってみた。非常に面白い構造をしている。

Epipactis mairei


Epipactis mairei
Epipactis mairei


基本的にはカキランの花の構造と同じだ。カキランの花の構造については,下記のサイトに詳細な写真がある。

  花また花:第386回カキラン(柿蘭)その3
  http://hana-mata-hana.blog.eonet.jp/default/2011/07/386-2508.html

しかし,柱頭(雌蕊に相当)と推定される左右1対の棍棒状の突起のような器官の脇に痕跡状に小突起があり,左右で合計2個並んでいるように見えなくもない。アツモリソウ亜科の植物の典型的な仮雄蕊とは異なるが,どうも気になる。

そこで,カキラン属の遺伝子解析の結果を示す論文はないかと探してみたら,あった。

  The evolution of floral deception in Epipactis veratrifolia (Orchidaceae): from indirect defense to pollination
  http://www.biomedcentral.com/1471-2229/14/63

この論文によれば,大葉火燒蘭(Epipactis mairei)は,やはりカキラン属の植物だということになる。

誰かアツモリソウ属の遺伝子と比較した研究をしてもらえないものだろうか。

それから,「カキラン」との名について,日本では「柿蘭」と書くのが普通だ。

しかし,おそらく江戸時代ころに「火燒蘭」が輸入された際,その読みがわからず「火燒」を「かき」と読んだのが始まりなのかもしれないと思う。初めに「かきらん」との読みが定着し,後になってその由来を「柿色」と説明するような解釈が発生して定着したと考えることは十分に可能なことだ。

ちなみに,「火燒」は,現代中国語では,「huo shao(フゥォシャオ)」と発音する。


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