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zoom RSS 自宅のラン:シラン(Bletilla striata)が開花

<<   作成日時 : 2015/05/04 12:11   >>

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プランターに植えて栽培しているシラン(Bletilla striata)が開花した。強健でよく増えるランなので,プランターいっぱいになっている。野生と考えられている個体を含め,全個体が古代〜近世に薬用及び鑑賞用に中国から輸入された園芸品の子孫と最近になって近縁種と交配して作出された園芸品の子孫なのだろうと思う。

Bletilla striata


Bletilla striata
Bletilla striata


ところで,公園などに植えてあるシランを観察すると,管理が非常に悪く,ウイルス感染により病気になっているものが決して珍しくない。自治体が造園会社に管理を委託すると必然的にそうなる。

一般に,造園会社は,切り花同然に苗を買ってきて植え,枯れれば整地して別の草や木を植えるのが仕事なので,公園等に植栽してある草花を栽培管理する能力を基本的にもたないし,業務内容にも含まれていない。あまつさえ,造園会社に雇われて自給・日給に働いている人々は花卉園芸の専門家でも何でもなく,単なる労働者に過ぎないことが圧倒的に多い。

つまり,ほとんど全ての自治体は,委託先を最初から間違っているということになる。かくして,自治体が保有・管理する公園等で希少植物の保全をしようとしても,全く無理で,枯らしてしまうだけということになりそうだ。

世間には,非常に栽培能力の高い人が確かに存在する。しかし,そのような能力の高い人を常勤の職員として雇用することのできるような財政的な余力はない・・・というのが現在の国と自治体の偽らざる姿だ。

結局,自生地外での保全は,特別な能力と技能と経験をもった愛好家(ボランティア)に任せる以外に方法はないのだろうと思う。

これまで非常に多数の絶滅危惧種を栽培してきた。その結果,極めて特殊な植物を除き,栽培できない植物はないように思う。それどころか,ちゃんとした園芸環境においては,どんどん増えてしまって対処に困るというのが真実だ。

実は,野生植物だと考えられ絶滅危惧種に指定されている植物の中の非常に多くのものが古代〜近世に人工的に作出された園芸植物の子孫だと推定される。この推定を前提とすると,人工的な栽培環境ではどんどん増えてしまって対処に困るくらいになるという現象は,しごく当たり前の結果だと考えるべきだと思う。

だから,絶滅危惧種として指定されている植物については,環境省所管の野生植物としてではなく,農林水産物の一種として農林水産省所管にすべきだと主張するようになった。そうしたほうが,そのような植物の個体数を劇的に増やし,遺伝子資源を未来に残すことができることが多い。

環境省の職員は,基本的に植物を栽培している暇などないので,絶滅危惧種として指定された植物の真の姿と特性を全く知らない状態で環境行政という名の書類整理だけの雑務を日々こなしている。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
電脳中年Aさん

地域の植栽の手入れを沢山のボランティアの方が
担っている事を私も見聞きします。
講習会も開かれて、リタイアした方が
沢山関わって居られます。
草花の好きな人たちが生きがいを持って
心を込めて手入れして下さるようです。
町を歩いていても手入れされた花に心が和みます。
植物を通じて、地域の人たちが繋がる場とも
なっているようです。
行政が企画に携わっているので
きっと技術者や指導者を招へいする事は可能だと思います。
こういう時代ですから、気が付いた人が
指導者として売込みに行くと言う方法も
あるのではないかと思ったりします。
それで良いと思いますし、それが必要だとも感じます。
アルパカ
2015/05/06 02:34
アルパカさん

技術者や指導者(農業指導員を含む。)が,実は,野草の生態について全く無知であることが珍しくないです。そもそも野草の栽培をしたことのない人が野草の特質を理解できるわけがないです。

もと農林水産省の職員で,実際に植物の栽培や解析等の仕事に従事していた人は,よくわかっていると思います。園芸植物の栽培専門の方でも,いかにして雑草と戦うかを徹底的に考えることにより逆に雑草とされてしまう野草のことをよく知るようになるという感じです。

もと教員で自分自身でも野草の愛好家として長年野草を栽培してきた方の中には優れた人材が少なくないように思います。

ただ,人間ですので,それぞれの主義主張や信念のようなものがあり,また,人としての相性というものがあります。悪い人でなくても相性が合わないと一緒に仕事をするのが辛くなります。

更に,教育力,指導力,責任感といったものは,おそらく天性のもので,訓練や教育によって養われるものではないです。つまり,指導者としての向き不向きがありますが,現実にはそういう資質と関係なしに人々は職業を選択しているので,肩書きや経歴とその人の真の資質とは基本的に無関係だと考えるのが妥当です。

そういう全ての要素の組み合わせが全て満足できる状態にある場合のことを「幸福な状態」と考えることができます。

幸福な状態にあるボランティア組織がいっぱいあると解決できる問題は多数あると思います。

ただし,組織構成員は次第に年齢を重ね老化します。ですので,常に若い人々を組織に入れて更新し,役員や指導者も若い人に譲るようにしないと,組織がダメになってしまうということも古今の歴史の示すとおりです。組織の老化や硬直化が最大の課題かもしれません。
電脳中年A
2015/05/06 04:54
電脳中年Aさん

何をやるうえでも相性は大事です。
企業でも、能力より相性とも言います。
一緒にいて辛くなるのは価値観の相違からか?
相手の中に自分が受け入れられなかったり
否定されている事を、無意識に感じてしまう時にも
起きるかもしれません。

遠い記憶ですが、
外国で語学の勉強をした時に
先生がファッションスケッチを数枚見せて
同じ衣服に好感を持つ人同士を
グループにして勉強をさせたら
とても効率が良かったです。
科学的にも、色々な事が判っているのでしたら、
それらを生かさない手は有りません。
気の合う仲間と使命感を持って取り組める仕事と言うのは
充足感もあり、成果も上がるのでしょう。
幸福な状態でしょう。
若い人を取り込むには
組織の人が魅力的であることも大事だと思います。
経験の豊かさであったり、見識の高さであったり。
懐の深さであったり。
そういう人に憧れて、若い人が加入してくれると思います(^.^)
若者の若者らしさにも憧れを持ち続ける年長者が居る組織は
きっと楽しい関係が築けると思います(*^-^*)
アルパカ
2015/05/06 17:30
アルパカさん

なかなか難しいのですが,相性の合う人々の間ではなにごともうまくいきます。幸福な状態だと思います。

ところが,若い世代の人々は感性や行動様式などが異なっているのが普通です。つまり,相性が合わないことがしばしばあります。

すると,どうしても当初の仲間だけで年齢をそのまま平行移動させてしまうということになります。

組織が大事であれば変化が必要なんですが,その変化が精神的・心理的な安定感を損なう原因になることがわかっているから変化を求めない・・・つまり,組織が老化してしまうわけです。

結局,リーダシップをとるべき人が大志を抱いているかどうか,その後継者が正しく大志を継承できるかどうかにかかっているのだと思います。これがうまくいっているときには,最も幸福な状態だと言えるのではないかと思います。

現実には稀有ですが・・・
電脳中年A
2015/05/06 18:04

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