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パリ滞在中に訪問したパリ植物園は,フランスの植物園だけあって花壇や芝生などがふんだんにレイアウトしてあるし木陰もいっぱいある。そうしたところには田園地帯に行かないと観られそうにない野草も何種類か映えていた。都市でも見られる雑草ももちろんある。いくつか紹介したいと思う。 クマツヅラ(Verbena officinalis L.)は,クマツヅラ科クマツヅラ属に属する多年草で,世界各国の温帯に広く分布し,日本でもおなじみの野草の一つだ。私の自宅の近くにも生えている。でも,パリの乾いた陽光の下では,また違った風情を感ずることができるので不思議だ。 ブタナ(Hypochaeris radicata L.)は,キク科エゾコウゾリナ属に属し,ヨーロッパ原産で,現在では世界各地に帰化している多年草ということだ。日本では,道路の中央分離帯や法面などに繁茂しているところを見かけることがあるけれども,パリ市内ではそういうところは見かけなかった。ただし,パリから郊外に出る高速道路の路傍にはびっしりとブタナが生えて群落のようになっているところが何箇所もあった。おそらく,そういう場所を好む植物なのだろう。英名は「Cat's-ear」とのこと。和名とはかなり感じの異なる名前だ。(笑) ゼラニウム・ピレナイクム(Geranium pyrenaicum Burm. f.)は,フウロソウ科フウロソウ属に属し,アジア〜ヨーロッパの温帯に広く分布する多年草ということだ。とても小さな花を咲かせるフウロソウの仲間で,下の写真に一緒に写っているシロツメクサの花と比較するとその大きさを想像することができると思う。日本国内では,自生はないものの,「ゼラニウム・ピレネーカム」等の流通名で園芸品種として流通しているようだ。英名は「Hedgerow Crane's-bill」とのこと。 セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale F. H. Wigg. aggr.)は,キク科タンポポ属に属し,ユーラシア大陸が原産地と推定されており,現時点では世界中の温帯〜暖帯にくまなく分布している多年草ということだ。日本国内でもごく普通に観られる。しかし,パリ市内でこのセイヨウタンポポを探そうとすると,意外と少ないことに気付く。日本での繁殖ぶりを考えるとかなり奇異にさえ感ずる。おそらく,日本ではセイヨウタンポポの天敵となるような動植物などが乏しいからではないかと想像される。 セイヨウキンミズヒキ(Agrimonia eupatoria L.)は,バラ科キンミズヒキ属(アグリモニア属)に属し,ユーラシア大陸の温帯に広く分布する多年草ということだ。日本ではハーブとして用いるために栽培されているほか,逸出により野生化しているものもある。英名を「Agrimony(アグリモニー)」と言い,この名が日本国でもハーブとして用いられる際の名前となっているらしい。欧州では,野原や芝生などに普通に生えている植物のようだ。 Verbena officinalis L. http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?41164 Hypochaeris radicata L. http://www.missouriplants.com/Yellowalt/Hypochaeris_radicata_page.html ゼラニウム・ピレナイクム http://www.botanic.jp/plants-sa/gerpyr.htm Geranium pyrenaicum Burm. f. http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?438 Taraxacum officinale F. H. Wigg. aggr. http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?80051 Agrimonia eupatoria L. http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?1786 |
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