![]() 秋の高層湿原で虫たちの食料となり得る花や植物は非常に乏しい。わずかに咲いている花には多くの虫達が集まってくる。無名子さんも「小首を傾げて」で書いておられたミヤコアザミの花を観ていたら,トラマルハナバチが飛んできた。夢中になって花を漁っている。よく観ると,名前も知らない大小2匹のイモムシが必死になって花に喰らい付いている。1日でも遅れれば確実に無念の死がやってくることを彼らの本能が教えてくれているのだろう。 ミヤコアザミ(Saussurea maximowiczii ssp. strigosa)は,キク科トウヒレン属に属し,本州(福島県以西),四国(高知県),九州の山地の草原に生育する多年草ということだ。あちこちの都道府県で絶滅危惧種とされており,この八島ヶ原湿原でもその個体数が多いとは言えないように思う。 また,トラマルハナバチ(Bombus diversus Smith)は,ミツバチ科に属し,日本全土に分布するハチということだ。生息する地域によって体色の変化が著しいらしい。 さて,ハチがやってきていることを物ともせずにミヤコアザミの花に必死に喰らい付いているイモムシ達がどのような昆虫の幼虫なのかは全く分からない。だが,その様子からして,なりふりかまわないで食いまくっていることだけは確かなように思われる。早く大きくなり,変態してサナギや成虫になり,越冬できるようにしなければならない。それが彼らに対して神が与えた運命なのだ。 このような様子を見て,改めて自然の厳しさを思い知る。 人間は,あまりにも暢気に構えすぎている。本質的には,このような小さな虫達と同じような状況の中で束の間の生を楽しんでいるのに過ぎないというのに・・・ ミヤコアザミ(都薊) http://www.ne.jp/asahi/moto/to/0310miyakoazami.html トラマルハナバチ http://www.h6.dion.ne.jp/~sa3270/mu-hachi-toramaru.htm マルハナバチはどんな蜂 http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/negoro/maruhanabati.htm |
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