ハマギク(Nipponanthemum nipponicum)

つくば植物園でハマギクが開花中だ。従来は「Chrysanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim.) Franch. ex Matsum.」との学名が付されていたが,現在では「Nipponanthemum nipponicum (Franch. ex Maxim.) Kitam.」となっている。他の菊の花は,海浜性の種類を含め,まだまだ先だ。

Nipponanthemum nipponicum


Nipponanthemum nipponicum
ハマギク
(Nipponanthemum nipponicum (Syn. Chrysanthemum nipponicum))


中国には「春蘭秋菊」という定型句がある。春蘭はホウサイランかシュンランを指すものだろうと思う。秋菊は晩秋に花を咲かせるキク科植物のことだろう。

また,中国では屈原の詩(賦)などの中に「秋蘭」との表現が出てくる。屈原は詩(賦)の中で「秋菊」との表現も用いているから,「秋」を同時期の「晩秋」を意味するものと推定すると,「秋蘭」はカンランのようなラン科植物以外には考えられないという結論になる。つまり,「秋蘭」はキク科のフジバカマ(蘭草)の類ではあり得ない。フジバカマの類は,晩秋の時期には枯れてしまっており,その花が芳香を漂わせることはない。

「秋蘭」は「蘭花」を指すものだと考えるのが正しい。


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