かすみがうら市上稲吉:西田古墳群(その2)

過日,西田古墳群(茨城県かすみがうら市上稲吉)を見学した。
茨城県教育委員会編『重要遺跡調査報告書Ⅰ』(昭和57年3月)の209頁は,西田古墳群に関し,3基の前方後円墳(全長20~30m)と5基の円墳(いずれも直径20m)の合計8基の古墳によって構成される古墳群としている。南端にある古墳が1号墳(前方後円墳)であり,北端にある古墳が8号墳(円墳)になる。2号墳と3号墳は,前方後円墳とされている。
『重要遺跡調査報告書Ⅰ』の付番に従うのが妥当だと判断した。

西田古墳群の2号墳は,1号墳の東約100mに位置する林内にある。
1号墳所在地から北東の方に向かう道を歩き,林の中を通るとほどなくして右手(東側)の林内に入る林道のような道が見える。その林道のような道を約20mほど進むと,右手(南側)の笹薮の中に2号墳の墳丘が見えてくる。夏場には草木が繁って見えないかもしれない。
この笹薮はそんなに密なものではなかったので,墳丘に近づいてみた。
目測で全長約20m前後の前方後円墳のように見える。墳丘はかなり良好な状態で残されている。


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南西の方から見た2号墳所在地付近


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2号墳所在地の方に入る林道のような道の入口付近
(赤い目印は関係機関による調査のためか?)


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林道のような道


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北の方から見た2号墳所在地付近
(赤い目印は関係機関による調査のためか?)


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2号墳の後円部墳頂付近


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2号墳の墳頂付近から見た前方部


2号墳所在地に入る林道のような道の入口付近に戻り,元の道を北東の方に進むと,左手(西側)に楕円形で岬状の台地縁のある場所が見えるところを通る。この場所は古墳所在地ではないが,何らかの遺跡の包蔵地であることは疑いようがない。
その場所を過ぎたあたりで,右手(東側)の林の中に入る林道のような道が見える。
この林道のような道を約30mほど進むと,左手(北側)に3号墳の墳丘が見えてくる。
目測で全長30m前後ではないかと思われる。墳丘は,かなり良好な状態で保存されていると言える。
私見としては,この3号墳は,茨城県新治郡千代田村教育委員会編『千代田村文化財調査報告書Ⅱ 西田古墳』(昭和48年3月)の中で暫定的に1号墳(前方後円墳)とされている古墳に該当するのではないかと思う。


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楕円形の台地縁のような場所
(奥の笹薮は4号墳所在地付近)


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林道の入口付近


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3号墳の前方部


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3号墳のくびれ部付近(左)と後円部(右)


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3号墳のくびれ部付近から見た後円部


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3号墳の墳頂付近


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3号墳の墳頂付近から見た前方部


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北の方から見た林道入口付近


西田古墳群の4号墳は,3号墳所在地に入る林道から北の方に見える笹薮の中と思われる。笹薮がひどすぎて近くまで寄ることができない。地図によると道があることになっているが,現況では道がなくなってしまっているようだ。
そのため,実際に近くまで行って確認しているわけではないものの,直観的には,4号墳は既に湮滅しているのではないかと思った。


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南東の方から見た4号墳所在地付近

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