鹿嶋市沼尾:塚原古墳群再訪(その5)

過日,塚原古墳群(茨城県鹿嶋市沼尾)を再訪し,見学可能な古墳を丁寧に観て回った。

塚原古墳群を構成する古墳の個別の測量は行われていないようなのだが,大きな古墳は直径20前後,小さな古墳は直径10m前後の円墳状のものが多い。前方後円墳も含まれているとされている。しかし,現況を観る限り,円墳のような外見をもった古墳しかないように思う。一応道があり,アクセス可能と思われる場所にある古墳だけ見学し,周囲の状況からみて立ち入るべきではないと判断した場所に所在する古墳(特に古墳群所在地北側にある古墳)にはアクセスしなかった。

矢形標識(35番)のある草地のような場所の分岐を北上すると,東に曲がりながら香取神社の鳥居の前に至る。
香取神社を再び参拝した。
再訪した印象としては,もしかすると香取神社の境内地全体の大きさをもつ前方後円墳があったのではないかというような印象を受けた。

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香取神社


香取神社の鳥居の前(南側)付近には67号墳があることになっているのだが,明確ではない。鳥居前の南西側には道の脇に半分以上削平された半壊状態の円墳のようなものもあり,これが67号墳に該当するのではないかと判断したけれども,確実ではない。ここには矢形標識(34番)がある。
この場所の前付近で小鳥を観た。背部の一部を除き全体に青色で胸の羽毛も全部青色となっているスズメくらいの大きさの小さな鳥。珍しい鳥なのではないかと思う。調べてみたところ,クロジ(Emberiza variabilis)に該当するようだ。
「この青い小鳥は香取の神からの伝令のようなものだろう」と思い,この場所にある半壊状態の円墳のようなものを67号墳に該当するものと判断することにした。

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東の方から見た67号墳


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西の方から見た67号墳


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青い小鳥


66号墳は,香取神社の東側にあることになっている。香取神社の周囲は,鳥居付近を除き,土塁のような状態になっていて周囲の見通しが良くない。鳥居のあたりから東側の林内に入る道はないかとよく観てみると,既に廃道となっているような農道の残骸のようなものが見えた。かつてこのあたりが開墾された時代に使用された道なのではないかと思う。その道の残骸のような部分をちょっと入ってみたら東の方に塚が見えた。近くまでアクセスせずに写真を撮った。この塚が66号墳に該当するものと思われる。


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66号墳


香取神社の鳥居前付近で道が北の方に分岐する。香取神社の境内を右手(東側)に見ながら,その道を北進すると,その道は,香取神社の社殿近くから北西の方に折れる。
矢形標識(33番)のある場所の北東側林内には16号墳があることになっている。道からは塚のようなものが見えない。このあたりにも直線状の農道の痕跡のようなものがあったので,道のような状態が残存している限りで少し入ってみた。すると,やや大きな塚が見えた。これが16号墳に該当するものと判断した。
茨城県教育委員会編『重要遺跡調査報告書Ⅰ』(昭和57年3月)の129頁では,16号墳に該当する古墳に関し,前方部を北東に方に向けた前方後円墳として表示している。現況はナメクジのような形をしているので,前方後円墳に見えないこともない。


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香取神社境内地の西側を通る道


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香取神社の社殿側面


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16号墳

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