水戸市元石川町:江東古墳群(その1)

過日,江東古墳群(茨城県水戸市元石川町)を見学した。
「江東」は,「えとう」と読む。
江東古墳群は,6基の円墳と墳形不明の4基の古墳(合計10基)で構成される古墳群とされている。茨城県開発公社が水戸東部工業団地を造成した先に10基ほどの古墳が破壊されたということなので,古墳群全体では,合計20基前後の古墳があったということになりそうだ。
現在,株式会社ニコン水戸製作所の敷地内に復元保存されているという3基の円墳以外では,元石川団地内の公園(元石川乗越沢第2児童遊園)に1基の円墳が保存されており,また,畑の中に1基の小円墳を観ることができるけれども,残り1基の古墳は建物敷地であり,古墳残存物の一部かもしれない塚状のものはあったけれども,古墳かどうかはわからない。つまり,株式会社ニコン水戸製作所の敷地内に復元保存されている古墳を含め,明確に現存していると認識可能な古墳の数は(資料上では)5基ということになる。
江東古墳群に関しては,水戸市教育委員会編『水戸市埋蔵文化財調査報告書(平成10年度版)』の16頁に説明があり,添付図面(水戸市遺跡地図2)の中に6基の古墳の所在地が示されている。
個々の古墳に公式の付番があるわけではなさそうなので,このブログ記事では,所在地の記載で古墳を特定することにする。

株式会社ニコン水戸製作所の敷地にある3基の復元保存円墳の中で最も大きなものは,同社敷地の北西端付近(正門の南西側)にあり,フェンスで囲われてはいるが,一部切れ目があり,復元保存円墳の墳丘にアクセス可能なようになっている。

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復元古墳所在地入口付近にある「躍進」の石碑


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復元古墳所在地入口付近から見た全景


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北西の方から見た様子

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南の方から見た様子


最も大きな復元保存円墳の北東約300m(株式会社ニコン水戸製作所の敷地北端付近)のところにも復元保存円墳がある。この復元保存円墳は,フェンス内にあるけれども,公道から見ることができる。


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東の方から見た様子


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北東の方から見た様子


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北西の方から見た様子


株式会社ニコン水戸製作所の敷地内にある3基目の復元保存円墳は,株式会社ニコン水戸製作所の敷地北端付近にある復元保存円墳の南側がその所在地となっている。しかし,土手をよじ登ってフェンス越しに見るのもどうかと思い,見なかった。そのため,3基目の復元保存円墳が現存するのかどうかわからない。
正確な所在地は不明ながら,Googleの航空写真で観る限り,もし野球場敷地内であるとすれば,湮滅していることになる。
しかし,野球場敷地の東側にある斜面の林内が所在地である可能性も一応あると考え,団地の北端付近の道路を歩いてみた。しかし,結局,よくわからなかった。

結論として,株式会社ニコン水戸製作所の敷地内にあるとされている3基の復元保存円墳中で確実に視認可能なのは2基だけということになる。

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