水戸市飯島町:鹿島神社と古墳(その2)

過日,鹿島神社(茨城県水戸市飯島町)を参拝した。祭神は,武甕槌命。
鹿島神社の境内地には,3基の円墳で構成される飯島町古墳群が現存している。飯島町古墳群に関しては,水戸市教育委員会編『水戸市埋蔵文化財調査報告書(平成10年度版)』の52頁に詳細な説明がある。
ただし,個々の古墳に正式の付番はないようだ。このブログ記事では,仮に,社殿のある古墳をA号墳,富士浅間神社のある古墳をB号墳,B号墳の東にある古墳をC号墳と呼ぶことにする。添付図面(水戸市遺跡地図3)の表示に従って理解するとこのようになる。
なお,C号墳の所在地に関し,『水戸市埋蔵文化財調査報告書(平成10年度版)』の52頁には,B号墳の所在地を基準として,「残り1基はさらに南へ約40m進んだ場所」と記している。B号墳の所在地に関しては,A号墳の所在地を基準として,「そこから約40m離れた北東」と記している。要するに,A号墳を基点とすると,北東に約40m進み,やや戻るようにして南の方に約40m進むとC号墳の所在地に至ることになる。角度が示されていないのでわかりにくいけれども,これらの記載を合理的に理解すると,C号墳は,A号墳・B号墳間を結ぶ線よりも東側の方に位置し,全体として三角形のような配置となっていると理解することができる。このように理解すれば,添付図面(水戸市遺跡地図3)上の記載との間に齟齬はない。しかし,現況に照らすと,この記述は若干不正確ではないかと思われる。墳丘が温存されている貴重な古墳群ということもあるので,可能な限り詳細な再調査が望まれる。

A号墳は,直径約25m・高さ約2.0mの円墳とされている。A号墳の墳頂付近の一部を削って鹿島神社の本殿が築造されているけれども,全体としてみると良い状態で保存されている古墳だと言える。

IMG_5390.JPG
本殿脇(A号墳の墳頂付近)の様子


IMG_5393.JPG
東の方から見たA号墳


IMG_5395.JPG
北東の方から見たA号墳


B号墳は,直径約30.0m・高さ約3.0mの円墳とされている。墳頂には富士浅間神社の石祠が祀られている。参拝した。墳丘としては良い状態で保存されている古墳だと言えるのだが,『水戸市埋蔵文化財調査報告書(平成10年度版)』の52頁によれば,西側の2箇所に盗掘痕があるとのこと。西側の方に回って観察しなかったので,盗掘痕が現存するかどうかはわからない。


IMG_5397.JPG
南東の方から見たB号墳


IMG_5399.JPG
東の方から見たB号墳


IMG_5401.JPG
B号墳の墳頂の富士浅間神社


C号墳は,直径約15.0m・高さ約1.5mの古墳とされている。『水戸市埋蔵文化財調査報告書(平成10年度版)』の52頁には「円墳に近い形をしている」と記されているので,円墳だと確定しているわけではなさそうなのだが,円墳とみて良いだろうと思う。


IMG_5404.JPG
南の方から見たC号墳


IMG_5406.JPG
南東の方から見たC号墳

この記事へのコメント