ひたちなか市稲田:老の塚古墳群(その1)

過日,老の塚古墳群(茨城県ひたちなか市稲田)を見学した。
老の塚古墳群に関しては,茨城県教育委員会編『重要遺跡調査報告書Ⅲ』(昭和61年3月)の18頁,茨城県勝田市教育委員会編『勝田市埋蔵文化財分布調査報告書-昭和56年度版-』(1982年3月)の42頁及び57頁に解説がある。実地踏査した結果,『重要遺跡調査報告書Ⅲ』の18頁にある分布図がほぼ正確なものであることを確認できた。
老の塚古墳群は,円墳12基で構成される古墳群。既に湮滅した11号墳及び12号墳,少し南の方に離れた場所にある10号墳を除き,茨城県立佐和高等学校の南西側にある森の中に分布している。ただし,この森の中にある古墳中の8号墳と9号墳は既に湮滅しているので,森の中に残存する古墳は合計8基ということになる。

森の中に道がなければ諦めて帰ろうと思いながら現地を訪問したところ,山林管理のためと思われる道があった。この道は,一般車両が通行できる道ではない。
森の東端の方から入る道を歩きながら1号墳~4号墳を見学できた。この道は,森の中央付近を南北に走る道と接続しており,その南側は民家敷地,北側は公路が出入口となっている。6号墳と7号墳は,森の北西端付近から入る道を進み,それに接続している道を歩きながら見学した。5号墳は,少しだけ林の中を歩き,到達することができた。

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南東の方から見た1号墳~9号墳のある森


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森の東端にある道の入口付近


老の塚1号墳は,直径25m・高さ2.5mの円墳とされている。とても良い状態で保存されている古墳だと思った。墳丘の周囲に周溝のような部分があるのだが,周溝なのかどうかは確実ではない。


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北東の方から見た1号墳


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東の方から見た1号墳


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1号墳の周溝?


2号墳は,森の南東端付近にあり,直径20m・高さ1.2mの円墳とされている。この古墳も良い状態で保存されている古墳だと思った。


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北東の方から見た2号墳


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南西の方から見た2号墳


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2号墳のすぐ東側にある畑地


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2号墳の西側にある道
(奥にある塚のようなものは古墳ではない)


4号墳は,2号墳の西側にあり,直径28m・高さ2.8mの円墳とされている。この古墳もとても良い状態で保存されている古墳だと思った。


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東の方から見た4号墳


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北の方から見た4号墳


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4号墳の周溝?


4号墳の北の方に小円墳のようにも見える塚状のものが数個ある。これは,古墳ではなく,森の中に道をつくったときに除けた残土の一部ではないかと思われる。


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小円墳のように見えるもの

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