栃木市平井町:太平山神社(その1)

過日,太平山神社(栃木県栃木市平井町)を参拝した。祭神は,天照皇大御神・豊受姫大神・瓊瓊杵命。多数の境内社がある。
ところで,下記の六角堂のサイトに引用されている「野州太平山之圖」によれば,太平山神社は,元は「太平大権現」であり,その参道石段の両側に多数の堂宇があり,寺院として非常に栄えていたということを知ることができる。
これに対し,下記の太平山神社のサイトに記されている由緒によれば,古くから現在まで継続して神社が主体であり,円仁が入山するまでは純粋に神社だったとされている。しかし,神仏分離前に存在した太平大権現当時の多数の堂宇は,随神門(仁王門)等を除き,現在では消滅してしまっており,その石垣だけが残されているような状態となっている。別当所の塀や建物も廃墟に近いような状態となっていた。この別当所は,天狗党が陣屋とした場所らしい。
これら太平山神社の由緒と六角堂の由緒は,必ずしも矛盾するものではないと考えられる。古代においては,この地を支配した者またはその者の一族が崇敬する神を祀った神社だったのだろう。その後,円仁の入山の時期以降においては,神仏習合の大権現として大いに栄えたと理解すれば足りるのではないかと考えられる。「野州太平山之圖」をよく見ると,現在の太平山神社本殿に相当する建物が(本堂ではなく)「大神宮」であったことを示す記載がある。
非常に長い石段を登り,随神門(仁王門)をくぐり,太平山神社と境内社を参拝した後,奥宮のある場所まで登って参拝した。参道石垣の途中には自然の洞窟状の岩場を利用してつくられた窟神社があり,弁財天が祀られている。
奥宮の境内地は,自然の山の尾根を利用して造営されているものと思われるが,何となく古墳の二次利用物であるような雰囲気を濃厚に漂わせている。

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参道


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駐車場近くにある鳥居


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石段の登り始めのところにある鳥居


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窟神社(弁才天)の鳥居


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弁財天(窟神社)の鳥居


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窟神社・弁財天


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窟内の神社


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窟神社脇にある板碑


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石段の途中にある鳥居


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左側の狛犬


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右側の狛犬


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手水前の石段


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手水


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神橋?


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別当所の石垣


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別当所の門


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天狗党太平山陣跡の標識


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別当所の建物?


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別当所建物裏にある石垣内の室


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石段から見上げた随神門(仁王門)


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斜め前から見た随神門(仁王門)


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随神門(仁王門)の説明板


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随神門(仁王門)の説明板


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随神門(仁王門)の天井画


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随神門(仁王門)内の神像


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随神門(仁王門)内の神像


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左側の狛犬


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右側の狛犬


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堂宇跡の石垣


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綾川五郎次受止めの石


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本殿下の鳥居


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本殿前の門


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本殿前の鈴と撫で石


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太平山神社の境内



 太平山虚空蔵尊六角堂
 https://www.tochigirokkakudo.or.jp/

 太平山神社
 http://www.ohirasanjinja.rpr.jp/

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