日光市:輪王寺(その2)

過日,輪王寺(栃木県日光市山内)の三仏堂などを参拝した後,大猷院を拝見した。
大猷院は,徳川家第3代将軍・徳川家光の廟所。単なる墓所ではなく,極めて優れた美術品である建築物等によって荘厳されていると同時に,全体として,強固な山城のような構造をもった施設だ。実質的な規模・内容からすると,東照宮よりも優っている。
また,葬祭施設として考察した場合,古墳時代における葬礼もかくあったのではなかろうかと想像される部分が幾つかあり,非常に興味深かった。
私が訪問した時には,たまたま,「370年御遠忌・世界遺産登録20周年記念徳川家光公御尊像御開帳」という特別の行事が開催中だった。拝見した。とても幸運なことだと思った。

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大猷院入口付近と仁王門


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仁王門


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排水施設


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龍光院


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展望所から見た龍光院内の石灯籠


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二天門


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展望所付近から見た二天門


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鼓楼


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鐘楼


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夜叉門


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唐門


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本殿


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皇嘉門


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参道から見える東照宮五重塔


大猷院には多数の石灯籠が並ぶ場所とそれを見下ろせる展望所がある。
実際に展望してみて,「特定の家系に属する者(当代における長者)による他の人々に対する政治的支配とはこのようなことを意味するのだ」と実感できる場所の1つだと思った。
大きな古墳の墳頂に立ち,下を見下ろす時と同じだ。「墳丘に立ち並ぶ円筒埴輪は,被葬者一族の支配に服する近隣の有力者や友好関係にある一族の長者から寄進されたもので,大猷院にある石灯籠と同じような政治的な性格をもったものだったかもしれない」,「それゆえに,大猷院にある石灯籠と同様,規格が統一されているのではないか」とも思った。
仮にそうだったとすれば,1基の古墳上にある円筒埴輪の数は,被葬者の支配権の大きさを示すものであり得る。


 日光山輪王寺
 https://www.rinnoji.or.jp/

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