龍ヶ崎市根町:愛宕神社

過日,愛宕神社(茨城県龍ヶ崎市根町)を参拝した。
愛宕神社は,龍ヶ崎市役所の北西約300mのところにある。
伊達政宗の嫡子・伊達忠宗創建の神社とのこと。かつて,伊達藩が現在の阿見町~龍ヶ崎市付近を飛び地として拝領していたことによる。伊達家は愛宕神社を崇敬していたので,龍ヶ崎周辺にある愛宕神社の中には,元は伊達家と関係するものだった神社が含まれているのかもしれない。
愛宕神社の本殿の彫刻はとても立派なもので,左甚五郎作の彫刻が含まれている。本殿全体に保護のための柵と屋根があるけれども,柵の隙間から彫刻を見学できる。
愛宕神社の境内地~神社西側隣地の龍ケ崎市立愛宕中学校敷地付近には,かつて,古墳群があり,その古墳群の中には,愛宕山古墳と呼ばれる前方後円墳も含まれていたけれども,現在では全て湮滅している。
龍ヶ崎市史編さん委員会編『龍ヶ崎市史 原始古代資料編』(平成7年)の82頁には「愛宕山古墳全景」と題する写真が掲載されている。本殿の背後付近(北西側~西側)を撮影したもので,古墳の全景写真ではなく,実際には湮滅古墳所在地の写真だと思われる。撮影されている場所の現況は,スダジイの巨木が生えている場所から下る緩斜面のような場所となっている。しかし,中学校を建設する際に校舎敷地付近大規模に整地されたものと推定されることから,元の地形のままであるとは全く考えられない。
愛宕神社の脇に稲荷大明神が祀られている。かつて墳丘上にあった神社を現在地に移したものではないかと想像した。もしそうであるとすれば,古墳の名残りのようなものだということになるだろう。
なお,愛宕神社の境内にも古墳があったのだろうと想像されるが,江戸時代に神社を建設する際に掘削されたのに違いない。

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愛宕神社入口付近


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一の鳥居


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二の鳥居


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拝殿


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社殿全景


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本殿


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本殿の彫刻の一部


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本殿の彫刻の一部


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本殿の彫刻の一部


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愛宕神社の由来碑


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鳥居脇の猿田彦大神・青面金剛など


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鳥居脇の馬頭観世音


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参道階段脇の三峯神社


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境内にある十九夜供養塔


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スダジイの巨木


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スダジイの巨木


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稲荷大明神


愛宕山古墳からの出土物に関し,上記の『龍ヶ崎市史』82頁には,男性の埴輪1体と女性の埴輪1体が東京理科大学人類学研究室所蔵されていると記されれている。それ以外の出土物に関しては,何も書かれていないのでよくわからない。石室または石棺内にどのような遺骨や遺品等が蔵置されていたかもわからない。

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