茅野市:神長官守矢史料館とその周辺(その1)

過日,神長官守矢家屋敷とその敷地内にある神長官守矢史料館(長野県茅野市宮川)を訪問し,その周辺を見学した。
守矢家は,明治時代まで諏訪大社上社の神長官を務めていたが,明治政府の政策によって神官の世襲が禁止され,以後,神長官家ではなくなったとのこと。現在の当主は78代にあたる方なので,日本国内でも最も古い家系に属するのではないかと思われる。
矢家屋敷内には御左口神社(御頭御社宮司総社)と祈祷殿があり,守矢家が伝えてきた貴重な文化財等を保存・展示する神長官守矢史料館がある。この史料館の中には諏訪大社上社前宮の十間廊で行われていたという鹿の頭を奉納する神事と関連する展示もあり,天明4年(1784年)に御頭祭(酉の祭)を見学した菅江真澄が残した御頭祭の図なども展示されている。
神長官守矢史料館では,原則として説明しないことになっているようなのだが,私が訪問した時には,館長から極めて詳細な説明があり,とても勉強になった。
史料館の建物は,藤森照信氏の設計になるもので,これだけ凝りに凝った建物は他に類例があまりないのではなかろうか。エッシャーやキリコの絵画作品を事前に十分に理解していないと,史料館建物の設計意図を推察できないかもしれない。また,藤森照信氏は宮川村(現在の茅野市宮川)の出身とのことで,出身地への思いが深くこめられている建物作品だと思った。
史料館建物の外観は,古代ローマ帝国時代の建物と日本の板葺建物,神柱等を折衷したような独特の形状をしている。神柱が2本となっているのは,鹿の角を連想させるためだろうと思う。

帰宅すべき時刻が迫っていたので,時間が許す範囲内で神長官守矢史料館とその周辺を見学した。


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神長官屋敷入口付近


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祈祷殿


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祈祷殿の説明板


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神長官屋敷


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庭石?


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神長官屋敷内にある塚


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御左口神社


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御左口神社の境内社


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御左口神社の境内社


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御左口神社叢の説明板


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御左口神社付近にある石


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正面から見た神長官守矢史料館


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斜め前から見た神長官守矢史料館


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神長官守矢史料館内の様子



 長野県博物館協議会:茅野市神長官守矢史料館
 https://www.nagano-museum.com/info/detail.php?fno=135&tn=1

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