上越市牧区:宮口古墳群(その1)

過日,宮口古墳群(新潟県上越市牧区宮口)を見学した。
宮口古墳群は,31基の円墳で構成される古墳群(群集墳)であり,史跡公園として整備されている。その出土物等は,牧歴史民俗資料館で保存・展示されている。宮口古墳群の発掘調査結果は,牧村教育委員会「宮口古墳群-新潟県東頸城郡牧村宮口古墳群発掘調査報告書-」(1976年)及び牧村教育委員会「宮口古墳群Ⅱ(第3次発掘調査)-新潟県東頸城郡牧村宮口古墳群発掘調査報告書-」(1979年)にまとめられおり,これらの資料は,現時点においても,宮口古墳群を理解する上で貴重な文献資料となっている。
史跡公園内に5台ほど駐車可能な駐車場がある。
現地に到着してすぐに牧歴史民俗資料館の展示物を見学した。実物を観て考えさせられる点が多く,勉強になった。担当者の対応は,とても親切だった。
牧歴史民俗資料館の展示物を見学した後,資料館裏の山の尾根にある1号墳~7号墳及び31号墳を見学した。「順路」の表示に従って歩くと,概ね番号順に古墳を見学できる。
次いで,史跡公園の芝生の中にある「復元古墳」と表示された3基の石室を見学した。芝生内に復元古墳とされる石室は,どの番号の古墳のものなのか明確に表示されていないが,湮滅した古墳から移築・復元されたものかもしれないと思った。
そして,資料館前の道路の西側水田縁にある8号墳~25号墳を見学した。これらの古墳の墳丘は,史跡公園として整備された際に復元されたもののようだ。なお,8号墳,16号墳,18号墳,19号墳,25号墳は湮滅した古墳または地下遺構だけの古墳のようで,墳丘がないので,古墳分布図に従ってその所在地付近を見学した。これら墳丘のない古墳に関しては,標柱はない。
宮口26号墳~30号墳は,資料館の南東にある西念寺周辺がその所在地となっているけれども,現在では全て湮滅している(または,地下遺構のままとなっている)ようなので,その付近をクルマで通った際,車窓からざっと見るだけとした。

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宮口古墳群入口付近の標識


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牧歴史民俗資料館


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案内図


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1号墳付近に至る山道の入口付近


宮口1号墳は,山の尾根上にある古墳の中で最南端に位置している。1号墳は,直径約10m・高さ1mの円墳とされているが,山の尾根部分と見分けがつきにくく,標柱がないと見つけられないかもしれないと思った。
宮口2号墳は,南北15m×東西16m・高さ2.5mの古墳で,尾根に至る山道を上り詰めてすぐのところにある。宮口1号墳は,宮口2号墳の南の方に少し下った場所という位置関係となっている。宮口2号墳の墳頂は墓地となっている。
なお,宮口1号墳と宮口2号墳との間には,小規模な墓地区域のような場所や石祠のある場所がある。その周辺の地形は,山の尾根の一部を一部掘削して構築されたと推定されるものの,何となく古墳に見えてしまい紛らわしい。しかし,標柱の存在しない場所は,古墳とはされていない。ただし,実際に現地を見てみると,古墳を削平した場所または古墳の二次利用物である可能性は否定されないのではないかと思った。


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尾根に登る山道


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北東の方から見た1号墳


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東の方から見た2号墳


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北の方から見た2号墳


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2号墳の墳頂付近


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1号墳と2号墳との間にある石祠



 上越市:宮口古墳公園
 https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/maki-ku/maki-kouen.html

 北村さんちの遺跡めぐり:宮口古墳群
 http://ktmrj15.webcrow.jp/p15eg/tpx110618mizusina.htm

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