日立市:水木古墳群

過日,泉神社を参拝した後,同じ地区の台地上に所在する水木古墳群(茨城県日立市水木町)を見学した。
佐々木憲一・田中裕編『続常陸の古墳群』(六一書房)の79頁によれば,水木古墳群は,1基の前方後円墳と8基の円墳の合計9基の古墳によって構成される古墳群とされている。ただし,調査の結果,水木9号墳は,古墳ではなく築山と判明しているとの注記がある。日立市教育委員会編『茨城県日立市埋蔵文化財分布地図』(1985)の103頁に示されている分布図に従って順に見学した。

水木1号墳は,泉が森体育館の南東約200mのところにある交差点南西角にある。
水木1号墳は,全長55m・高さ5.5mで,前方部を南西の方に向けている前方後円墳とされている。現況は,墳丘全体が草木に覆われていて墳形を明確に視認できる状態ではない。後円部の北東端部分の一部は道路によって掘削されている。その部分は民家敷地内にあるのだけれども,その民家駐車場の裏に墳土の一部が見えていたので国道245号線の歩道から眺めていたら,たまたま所有者の方と出逢うことができた。挨拶し,許可を得た上で,その所有地に少しだけ入って後円部の一部の写真を撮った。まことにありがたいことだと思う。

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西の方から見た1号墳の全景
(右手前が前方部・左手奥が後円部)


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北西の方から見た1号墳の前方部付近


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北東の方から見た1号墳の後円部の一部


水木2号墳は,水木1号墳前の交差点の反対側にあたる北東角にある墓地隅にある。直径10m・高さ2mの円墳とされている。現況は,かなり掘削されているように見える。


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南西の方から見た2号墳


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東の方から見た2号墳


水木6号墳は,水木2号墳の南東約50mのところにある民家敷地内となっている。私有地なので近くまでアクセスできない。小さな円墳であり,現況は直径5m前後ではないかと思われる。公道から見える範囲内で見学した。


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北の方から見た6号墳所在地付近


水木3号墳と4号墳は,水木2号墳の東約200mのところにある崖地法面上にある。いずれも小円墳とされている。
水木3号墳と4号墳は,私有地内であり,かつ,法面に高さがあるので,近くまでアクセスできず,現存の有無を含め,現況を知ることができなかった。所在地付近の写真を撮るのにとどめた。


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西の方から見た3号墳及び4号墳所在地付近


水木7号墳及び8号墳は,水木3号墳及び4号墳所在地の北東約100mの段丘縁付近の斜面上にあり,いずれも円墳とされている。
古墳なのかどうか確実ではない塚状の地形があった。一応,水木7号墳及び8号墳だろうと推定して写真を撮ったけれども,単なる土塊かもしれない。これらの塚状の地形が古墳ではないとすれば,水木7号墳及び水木8号墳は,既に湮滅している可能性が高い。


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水木7号墳?


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水木8号墳?


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7号墳と思われる塚(左)と8号墳と思われる塚(右奥)


水木5号墳は,既に消滅した円墳とされている。調査の結果,埴輪等が発見されている。
5号墳の所在地は,津神社の境内地となっている。段丘下に降りる坂道の途中から階段があるので,その階段を登って参拝した。


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鳥居と階段


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津神社


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津神社境内地から見える景色

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