茨城県稲敷郡阿見町:若栗古墳群所在地

過日,若栗古墳群の所在地(茨城県稲敷郡阿見町若栗)を見学した。
阿見町の若栗地区には,かつては多数の古墳があったようなのだが,阿見町史編さん委員会編『阿見町史』(昭和58年)の63頁によれば,若栗1号墳(直径13m・高さ2mの円墳・一部削平)を除き,2号墳,3号墳及び4号墳は「現在は湮滅してその所在も明確に判明されない」と記されている。他方,茨城県教育委員会編『重要遺跡調査報告書Ⅲ』(昭和61年3月)の180頁によれば,調査時点においては,1号墳(直径16m・高さ3m・北側3分の1が削平)及び5号墳(直径10m・高さ1.5mの円墳)の2基が現存し,2号墳,3号墳及び4号墳は調査時点の20年位前に既に削平されたとされている。
現況において,5号墳は,施設建設のために完全に消滅している。1号墳所在地の現況は,休耕中の畑のような状態となっている。
「阿見町ふれあいの森」の駐車場にクルマを停め,そこから先は徒歩で往復して見学した。なお,「阿見町ふれあいの森」の敷地内には円墳様のモニュメントがあるが,これは,古墳ではない。
現地を見学した結果としては,若栗古墳群は,少なくとも地上部の墳丘に関する限り,全て湮滅していると考える。つまり,現時点においては,地下の遺構は別として,若栗古墳群を構成する古墳は全て湮滅しており,存在しない。

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「阿見町ふれあいの森」にあるモニュメント


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1号墳所在地付近


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5号墳所在地南方にある岬状の台地端付近


1号墳所在地の近くには,遠くから見ると古墳の所在地のように見える場所がある。その場所には樹木が密集して植栽されている。しかし,墳丘のようなものは存在せず,また,過去の地図上の地番等から推測すると,この場所は,古墳所在地ではないだろうと思う。


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