喜多方市岩月町:糠塚古墳群

過日,糠塚古墳群(福島県喜多方市岩月町)を見学した。
かつて,糠塚古墳群の所在地には多数の小古墳が存在したらしいのだが,耕地整理等の中で消滅し,現在では,那麻里七世神社古墳,糠塚古墳及び粉糠塚古墳と呼ばれる合計3基の古墳だけが残されている。これら3基の古墳は,主に田となっている低地の中に島状になって存在する畑台と呼ばれる台地または自然堤防の北端付近に位置する比較的狭い範囲内の場所にある。糠塚古墳群としての公式の付番があるか否かは不詳。
下記の北村さんちの遺跡めぐりのサイトによれば,糠塚古墳の墳丘裾付近に説明板があったようなのだが,私が訪問した際にはそれらしいものに気づくことができなかった。

那麻里七世神社古墳は,山首神社とも呼ばれる那麻里七世神社の境内にあり,同社境内地のすぐ西側を南北に走る福島県道121号日下石新沼線からも墳丘が見える。那麻里七世神社を参拝した上で,境内を拝見した。
那麻里七世神社の鳥居は,境内地の北東端付近にあり,社殿は境内地の南西部にある。参道には墳丘のようにも見える小さな塚状地形が幾つかある。それらの中には湮滅したとされている小円墳の残骸であるものが含まれているかもしれないけれども,土塁の残骸や過去の建築物の基壇部の残骸のようでもあり,あるいは,参道を構築する際に除けられた残土の一部かもしれず,よくわからない。
那麻里七世神社の本殿の基壇部は塚状になっており,これが那麻里七世神社古墳に該当すると判断した。ただし,拝殿の右脇(北東側)の状態からすれば,本殿及び拝殿の両方を含む社殿全体が墳丘の主体部を掘削して構築された基壇部の上にあると見ることもできそうだ。とはいえ,これまで詳細な科学的調査が実施されたことはないらしく,正確なところはわからない。

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境内地


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鳥居


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拝殿


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東の方から見た本殿付近


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北の方から見た本殿付近


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南西の方から見た鳥居脇の塚状部分


粉糠塚古墳は,那麻里七世神社境内地の北東側に隣接している。粉糠塚古墳の現況は,目測で直径10m前後の円墳または方墳のように見える。
粉糠塚古墳は,田の中にあるので,近くまでアクセスせず,道路から写真を撮るのにとどめた。


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西の方から見た粉糠塚古墳


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北西の方から見た粉糠塚古墳


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南西の方から見た粉糠塚古墳


糠塚古墳は,粉糠塚古墳の南・那麻里七世神社境内地の南東に隣接している。
糠塚古墳は,従来は円墳とされてきたけれども,現在では一辺約26m・高さ約5.1mの方墳とされているようだ。
糠塚古墳の所在地は道路角の草地のような場所になっている。道路から見える範囲内で見学した。


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北西の方から見た糠塚古墳


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北の方から見た糠塚古墳



 喜多方観光物産協会:糠塚古墳群
 http://www.kitakata-kanko.jp/category/detail.php?id=82

 北村さんちの遺跡めぐり:東北の旅その16 六日目③ 福島県喜多方市
 http://ktmrj15.webcrow.jp/p07fs/tpx131006_16funamr.htm

 大和國古墳墓取調室:福島県喜多方市北部の古墳
 http://obito1.web.fc2.com/kitakatakita.html

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