日立市久慈町:舟戸山古墳

過日,舟戸山古墳(茨城県日立市久慈町)を見学した。
佐々木憲一・田中裕編『続常陸の古墳群』(六一書房)の79頁によれば,舟戸山古墳は,全長60m・後円部直径50m・後円部高さ7m・前方部長10mの帆立貝式前方後円墳とされている。同書同頁には「箱式石棺」との注記がある。前方部は,北西の方を向いているようだ。舟戸山古墳からの出土物に関する基本的な文献は,日立市史編さん委員会編『新修日立市史 上』(1994年)の135~136頁であり,他の文献史料は,『新修日立市史 上』の記述を(出典表記なしで)流用しているだけと思われる。
舟戸山古墳の所在地は,千福寺の南西にある船戸山共同墓地の北端付近であり,御堂の裏(北西側)にある小山のように見える部分がそれに該当する。墳丘所在地の東側部分の一部は掘削されて小規模な駐車スペースになっているけれども,掘削された部分は山の一部であり,墳丘ではない。
墳丘の周りには周遊できる小路があるけれども,墳丘全体に草木が繁っており,どうにか後円部の墳丘を見学可能なのは北東側~北側の一部に限られているようだ。前方部が所在すると思われる場所付近は,ほとんど見えない。墳丘には登らなかった。
なお,船戸山共同墓地の南西端斜面付近には割山古墳群と呼ばれる古墳群(円墳5基)があることになっているのだが,ちょっと見学できそうにないような状況だったので,その場所には立ち入らなかった。
船戸山共同墓地の南には久慈城跡がある。船戸山共同墓地の所在地も久慈城の一部だったのではないかと考えられる。

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御堂


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前方部所在地付近?


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北東の方から見た後円部墳頂付近



[追記:2020年9月6日]

割山古墳群に関しては,日立市教育委員会「日立市久慈町所在割山古墳群発掘調査報告書」(2001年)に詳細な発掘記録がある。

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