茨城県稲敷郡阿見町:内記古墳群と北向道祖神

過日,内記古墳群の所在地(茨城県稲敷郡阿見町荒川本郷)を含む内記遺跡周辺を何度か散策した。
内記遺跡は,古墳時代の遺跡であり,かつては,箱式石棺をもつ多数の円墳があったらしい。阿見町史編さん委員会編『阿見町史』(昭和58年)の65頁には,内記1号墳~4号墳の合計4基の円墳が記録されている。しかし,いばらきデジタルマップの記載によれば,現存古墳は2基のみとのこと。『阿見町史』には古墳所在地の住所も記載されているけれども,現在の住所・地番・地目が変更になってしまっているため,文字記録だけから古墳を探すことはできない。

何度か現地を訪問して検討した結果,内記1号墳(直径10m・高さ1.3mの円墳)及び内記2号墳(直径14m・高さ3mの円墳)は,現況宅地部分に該当し,いずれも湮滅しているものと考えた。

内記3号墳(直径11m・高さ1.1mの円墳)は,現況では広い畑となっている場所の中央付近に島のようにして樹木が生えている場所がそれに該当するのではないかと判断した。ただし,畑の中なので,近くまでアクセスして確認できないため,確実ではない。

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3号墳?


3号墳と思われる島状の林の南東約80mのところには目測で直径20m前後の比較的大きな円墳様の塚がある。墳丘と思われる部分の上に笹のような植物が密生しているため,外見上では高さのある塚のように見える。その塚それ自体は林の中にあるのだが,その場所からすぐ西側が開墾されて畑となっているため,畑の南側縁付近を通る道路からその塚の一部が見える。その塚が内記4号墳に該当するのだろうと判断した。
内記4号墳は,直径19m・高さ1.2mの円墳とされている。


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4号墳?


内記古墳群所在地の北側には,北向道祖神と呼ばれる立派な道祖神がある。
北向道祖神は,段丘斜面の縁のような場所に所在し,その所在地の形状も古墳のように見えないことはないが,古墳群所在地の中に含められたことがないようだ。ただし,『阿見町史』編さん以前に湮滅した古墳の名残りのようなものである可能性は残る。


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鳥居


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道祖神の社殿


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説明板


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敷石


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道祖神所在地



 阿見町:阿見町名所百選 阿見第二小学校・本郷小学校地区(その2)
 http://www.town.ami.lg.jp/0000000790.html

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