日立市十王町:赤見台古墳群

昨日,赤見台古墳群(茨城県日立市十王町伊師)の所在地を見学した。
赤見台古墳群は,鵜の岬国民宿舎の南東にあるウミウ捕獲場所付近に点在する8基の古墳で構成される古墳群ということになっている。十王町教育委員会編『十王町の遺跡-十王町埋蔵文化財包蔵地分布調査報告書-』(1991年)の22~24頁にその詳細な記述がある。同報告書の22頁にある分布図に従い,各古墳の相対的位置関係をGoogleの航空写真上でマッピングしてみると,以下のようになる(赤丸は,牛浦横穴の所在地)。

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現況について述べると,1号墳(直径20mの円墳)及び2号墳(直径15mの円墳)は,現在の防護柵と遊歩道付近に所在していたとみられるが,湮滅したものと思われる。『十王町の歴史』には「1号墳及び2号墳の西側に3基のバンガローが設置されている」と記載されているが,現在,そのようなバンガロー等の建物は全く存在しない。撤去されたものと思われる。
3号墳(直径20m・高さ1.5mの円墳)は現存している。ウミウ捕獲場所に至るトンネルの真上付近の山頂部がその所在地となっている。
4号墳(直径10m・高さ1mの円墳),5号墳(直径15m・高さ1.5mの円墳・東側が自然浸食により崩壊)及び6号墳(直径20m・高さ1.5mの円墳)は,現在では立入禁止区域となっている場所にあるのだが,見える範囲内で確認できる様子から判断する限り,全て既に湮滅しているものと思われる。
7号墳及び8号墳は,『十王町の歴史』の編纂時点において自然崩壊により消滅寸前の状態だったようなのだが,現時点では完全に消滅しているものと推定される。現地は,立入禁止区域内にあり,近くまでアクセスできない。
要するに,赤見台古墳群を構成する古墳の中で現存する古墳は,3号墳だけということになりそうだ。

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北西の方から見た1号墳及び2号墳所在地付近


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西の方から見た3号墳


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南西の方から見た3号墳


現時点では古墳とも塚とも扱われていないが,国民宿舎のレストランの東側にある小山状の岬の頂上付近には古墳または塚が存在するのではないかと思う。ただし,現時点では立入禁止となっており,近くまでアクセスできなかった。


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牛浦横穴の所在付近にも行ってみた。池に南面する斜面の中腹の松林の中にある横穴墓とのことなのだが,この斜面は立入禁止となっているため,遊歩道から所在地付近をながめるだけにとどめた。現存するかどうかは不明。既に湮滅しているかもしれない。


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牛浦横穴所在地付近

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