潮来市:稲荷山古墳群(その1)

過日,稲荷神社(茨城県潮来市潮来)を参拝した後,同社の東側に所在する稲荷山古墳群を見学した。古墳群所在地周辺は,稲荷山公園として整備されている。
稲荷山古墳群は,8基の古墳で構成される古墳群とされている。
夏なので,草が生えていて墳丘を見つけるのが難しいのではないかと想像しながら散策した。予想に反し,草が生えていても墳丘の大部分を見つけることができた。ただし,4号墳だけは,草に埋もれており,見つけられなかった。

稲荷神社社殿のすぐ東のあたりに古墳群であることを示す標識があり,その脇に古墳のように見える大きな築山がある。これは,第二次世界大戦当時に軍によって構築された高射砲陣地の残骸のようなものらしい。つまり,この築山は古墳ではない。ただし,この築山所在地場所付近の地下に未発見の古墳が複数存在していることは,確実と思われる。その意味で,稲荷山公園の敷地全体が遺跡包蔵地だと言える。

IMG_2688.JPG
標識と築山


散策路はいずれも南北に走る3つのコースに分かれている。いずれのコースも,上記の古墳群であることを示す標識付近を西端とし,公園東端の8号墳付近で合流する。8号墳付近には,「水戸光圀公御休処遺愛亭跡」の標識がある。
北側のコース沿いには,西から順に,3号墳,7号墳がある。
中央のコース沿いには,1号墳があり,南北に他の古墳の墳丘が見える。
南側のコース沿いは,2号墳,4号墳,5号墳,6号墳がある。

中央のコースを西から東の方に進むと,菊池寛先生顕彰碑があり,そのすぐ東に稲荷山1号墳が見える。1号墳は,直径約26m・高さ約2.6mの円墳とされている。


IMG_2683.JPG
西の方から見た1号墳


IMG_2675.JPG
東の方から見た1号墳


IMG_2701.JPG
北の方から見た1号墳


公園の東端にある「遺愛亭跡」付近は綺麗に除草されていた。その東端付近に稲荷山8号墳がある。稲荷山8号墳は,全長約28m・高さ約1.4mの前方後円墳とされている。


IMG_2634.JPG
遺愛亭跡の標識


IMG_2638.JPG
西の方から見た8号墳


IMG_2635.JPG
南西の方から見た8号墳


IMG_2721.JPG
南の方から見た8号墳



[追記:2020年8月5日]

茨城大学人文学部考古学研究室『常陸の前方後円墳(1)-茨城大学人文学部考古学研究報告第3冊』(2000年3月)の33頁には,稲荷山古墳群を構成する各古墳の墳形及び規模に関する一覧表がある。

[追記:2020年8月6日]

稲荷山古墳群の配置図は,潮来町史編さん委員会編『潮来町史』(平成8年)の113頁にある。



 趣味の案件:潮来市稲荷山古墳群(前編)
 https://ankenna.blog.fc2.com/blog-entry-335.html

 趣味の案件:潮来市稲荷山古墳群(後編)
 https://ankenna.blog.fc2.com/blog-entry-336.html

この記事へのコメント