かすみがうら市深谷:稲荷塚古墳群

過日,稲荷塚古墳群(茨城県かすみがうら市深谷)を見学した。
霞ヶ浦町教育委員会・茨城大学考古学研究室編『霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』(2001)の107頁の記載及び122頁の分布図によれば,稲荷塚古墳群は,国道354号線と茨城県道197号線が交差する加茂入口交差点の東約800m付近に所在し,5基の円墳で構成される古墳群とされている。現況としては,1号墳のみが現存し,他の4基の古墳は既に湮滅しているようだ。
現地で近隣にお住まいの方からこの地区の過去の様子や深谷地区周辺にある文化財等について懇切に御教示いただいた。まことにありがたいことだと思う。

サンパタータ かすみがうら店という店のすぐ東にある三叉路交差点を南側の道に入ると,路傍に馬頭観世音の石碑が立てられている場所がある。かつて,この石碑の北西側付近に2号墳(直径26m・高さ2.6mの円墳)と3号墳(直径12.5m・高さ1mの円墳)があったようだ。2号墳は比較的大きな円墳ということになるが,現在では2号墳及び3号墳共に完全に湮滅している。

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馬頭観世音


その道を東に進むと,交通安全祈願碑と供養塔等がある。その付近が4号墳(直径5m・高さ0.5mで半壊の円墳)の所在地に該当する。墳丘の一部が残存しているようにも見えるけれども,防火用の水槽と思われる地下構造物があるので,湮滅と理解するのが正しいのではないかと思う。墳丘のように見える部分は,古いものではない。


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4号墳所在地付近


4号墳所在地の東側民家敷地のある区画内付近が5号墳(直径10m・高さ2mで半壊の円墳)の所在地となっている。民家敷地内なので,5号墳所在地の現況を現認していない。

交通安全記念碑と地蔵尊がある場所から北側のあたりは,かつて,大きな木が多数植栽されていたとのことだ。しかし,現在ではほとんど全部伐採され,切株が残るだけとなっている。

そのあたりから北西約50mのところに小さな稲荷神社があり,その稲荷神社の基壇部が1号墳(直径12.3m・高さ1.5mの円墳)とされている。


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稲荷神社の鳥居


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稲荷神社の社殿


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稲荷神社のある林

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