かすみがうら市:白幡古墳群

2020年3月中旬のことだが,白幡古墳群(茨城県かすみがうら市坂)の一部を見学した。
霞ヶ浦町教育委員会・筑波大学考古学研究室編『茨城県新治郡霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』(2001年)の106頁によれば,白幡古墳群は,坂稲荷山古墳(坂稲荷山1号墳)の南~南西約200m~500mの範囲に分布する18基の古墳(1基の帆立貝形前方後円墳と17基の円墳)で構成される古墳群であり,2001年の時点では合計9基の古墳が現存していたようだ。これらの古墳の分布範囲は広く,見学困難な場所に所在する古墳もある。時間の関係もあり,公道から見学可能な3基の円墳(白幡1号墳,2号墳及び8号墳)を見学した。

白幡1号墳は,坂稲荷山古墳(坂稲荷山1号墳)の南西約200mのところにある畑の中にあり,直径8.7m・高さ1.8mの円墳とされている。墳丘上には竹や樹木が濃密に繁っているけれども,墳丘の裾野付近はどうにか視認可能な範囲内にある。

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南の方から見た1号墳


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西の方から見た1号墳


白幡2号墳は,1号墳のすぐ東にあり,直径21.1m・高さ3mの比較的大きな円墳とされている。墳丘上には樹木が繁っているけれども,墳丘の裾野付近は視認可能な範囲内にある。休耕中の畑または雑種地のような場所の中にある。


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北の方から見た2号墳


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南西の方から見た2号墳


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南の方から見た2号墳


白幡1号墳と2号墳に隣接して3号墳(直径16m・高さ2mの円墳),4号墳(直径15m・高さ2mの円墳),5号墳(直径13m・高さ1mの円墳),12号墳(直径20m・高さ1.3mの円墳),14号墳(全長25.6m・高さ2mの帆立貝形前方後円墳),15号墳(直径17m・高さ0.9mの円墳),16号墳(直径10m・高さ0.55mの円墳)が所在したけれども,2001年の時点で既に湮滅していたようだ。11号墳(直径20.5m・高さ1.1mの円墳)及び13号墳(直径14m・高さ0.7mの円墳)は,2001年の時点では現存していたようなのだが,私が訪問したときにはよくわかられなかった。それらの古墳所在地の現況は,住宅地,畑地,太陽光パネル群となっている。太陽光パネル群の南端付近に小さな墓地がある。そのあたりに11号墳があったのではないかと想像した。現代の単独の墓地なので,写真を撮ることは控えた。また,太陽光パネル群の南側の畑地の中に小さな塚状の地形があり,もしかするとそこが13号墳所在地なのではないかとも思った。

白幡8号墳は,2号墳の南東約50mのところにあり,直径13m・高さ0.9mの円墳とされている。誤認かもしれないのだが,私が観た塚状のものっが8号墳であると仮定した場合,実際には1mよりも高いの高さがあるように見えるから,後に盛られたか,あるいは周囲の宅地開発の際に掘削された結果,相対的に高くなってしまったかのいずれかではないかと想像した。ただし,墳丘上に濃密に繁っている笹の部分が全て墳丘上の空中であるとすれば,実際の墳丘の高さは1m前後なのではないかと思われる。
墳丘の西側~南西側は小規模な住宅街となっており,そのあたりをうろうろするのはあまりよろしくないと判断したので,いったんは写真撮影を断念した。ところが,8号墳の南西側にある太陽光パネル墳の南西端付近から太陽光パネル群と畑地越しに観るとその墳丘を視認できることがわかったので,ズームで写真を撮ることにした。


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南西の方から見た8号墳(ズーム)


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南西の方から見た2号墳(左)と8号墳(右)
(手前の畑の中にある小塚様のものが13号墳かもしれない)


白幡古墳群を構成する古墳中の上記以外の古墳は,太陽光パネル群の東~南にある山林内に所在しているようなのだが,時間の関係もあり,そちらの方へは行かなかった。

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