かすみがうら市:坂稲荷山古墳群

2020年3月中旬のことだが,坂稲荷山古墳群(茨城県かすみがうら市坂)を見学した。坂稲荷山古墳群は,稲荷山古墳と呼ばれる1基の前方後円墳(1号墳)と10基の円墳(2号墳~11号墳)の合計11基の古墳で構成されている。「やまびこ」というカラオケ店の西側の道路を北に進むと,古墳群所在地に至る小路の入口がある。
稲荷山古墳(坂稲荷山1号墳)は,全長約60m・後円部直径約27.8m・後円部高さ約8m・前方部幅約39m・前方部高さ約6.4mで,前方部を南西の方に向けた前方後円墳とされている。全体として比較的保存状態の良い古墳だと思われる。石棺が出土したらしい。稲荷山古墳(坂稲荷山1号墳)の前方部端付近に鳥居があり,前方部頂付近に稲荷神社が祀られている。稲荷神社を参拝した。
霞ヶ浦町教育委員会・筑波大学考古学研究室編『茨城県新治郡霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』(2001年)の106頁及び133頁によれば,坂稲荷山2号墳~11号墳とされる円墳は,1号墳の南西側に前方部端の周溝をへだてて,周溝の外周に沿って北西~南東に直線状に並んで所在している。1号墳の前方部端付近にある鳥居に至る小路の両脇に小さな塚のようなものがあり,それらが古墳群を構成する円墳の一部だということは理解できるのだが,既に湮滅した円墳があるようで,また,残存する円墳の大部分が笹薮の中にあり,どの古墳が何号墳に該当するのかを知ることは難しいと思った。
なお,『茨城県新治郡霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』の106頁によれば,2号墳は直径8m・高さ1m,3号墳~5号墳は,いずれも直径5m・高さ0.5m,6号墳~10号墳はいずれも直径3m・高さ0.5m,11号墳は直径5m・高さ0.5mとされている。

IMG_4372.JPG
古墳群に至る小路(稲荷神社参道)


IMG_4376.JPG
鳥居


IMG_4374.JPG
坂稲荷山古墳の説明板


IMG_4377.JPG
南東の方から見た1号墳の全景
(手前が前方部南東角部分・奥が後円部)


IMG_4381.JPG
1号墳の前方部頂にある稲荷神社


IMG_4383.JPG
1号墳の前方部付近から見た後円部


IMG_4386.JPG
1号墳の後円部墳頂付近


IMG_4389.JPG
1号墳の後円部付近から見た前方部


IMG_4391.JPG
東の方から見た1号墳の前方部


IMG_4413.JPG
東の方から見た1号墳の全景
(右が後円部・左が前方部)


IMG_4392.JPG
坂稲荷山古墳群の円墳の一部
(参道の左右に各1基・手前は1号墳の前方部端付近の周溝部分)


IMG_4393.JPG
坂稲荷山古墳群の円墳の一部

この記事へのコメント