キンラン・ギンラン・ササバギンラン

キンラン(Cephalanthera falcata)に続き,ギンランCephalanthera erecta)やササバギンランCephalanthera longibracteata)が続々と開花しているだろうと期待し,昨日,知っている自生地の中の何か所かを回ってみた。知っている自生地の中には開発によって消滅したところもあり,残念。しかし,まだ残されている自生地もある。私の自宅の近隣地では,クゲヌマラン(Cephalanthera longifolia)の自生地はないようで,少なくとも,まだ発見していない。
なお,ギンランとササバギンランの識別方法に関しては,様々な見解がある。また,私が観て回っている限り,自然交雑と思われる中間的なものがあり,かなり面倒。私の見解としては,花柄の付け根のところにある苞を観れば一応識別可能だと考えている。ギンランの苞はかなり小さく長三角形となっている。大きな花序の場合,花序の下の苞は葉と同形に近い大きさと形状になるが,細長くならない。これに対し,ササバギンランの苞は線形で細長く伸びているように見え,花序の上部にある花でも苞の長さが花柄と花を合わせた長さよりも長くなっているのが普通。

ササバギンランであることが確実な個体のある自生地(自生地G)に行ってみた。図鑑的な意味での識別点を全て満たしているので,確実にササバギンランだと同定できる個体があった。

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同じ自生地(自生地H)内の少し離れたところにギンランもあった。ただし,この個体は,中間的なものかもしれない。


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別の自生地(自生地B)で蕾が出ていた個体が開花しているだろうと思い,その場所に行ってみた。ササバギンランだろうと思う。ただし,この個体は,中間的なものかもしれない。


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同じ自生地(自生地B)には,ササバギンランと思われる別の個体も開花していた。ただし,この個体は,中間的なものかもしれない。


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更に別の自生地(自生地C)でもギンランと思われる植物とササバギンランと思われる植物が開花していた。ただし,これらの個体は,中間的なものかもしれない。


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この場所(自生地C)にあるキンランの花には小型のハナバチの仲間と思われる昆虫が頻繁にやってくる。彼らにとっては良い香りを出しているのだろう。やや暗いところなので露出不足のため鮮明度が欠けるけれども,昆虫が花の中に頭部をつっこんでいる写真を撮った。


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