常陸太田市大方町:大方熊野神社と古墳

2020年4月初旬(緊急事態宣言発令前)のことだが,大方熊野神社(茨城県常陸太田市大方町)を参拝し,その基壇部になっている古墳を見学した。
大方熊野神社は,大方台の北東端付近にあり,その北側はすぐに段丘崖となっている。段丘崖の下には大方グラウンドがある。
そして,大方熊野神社は,道路に面しておらず,民家敷地を通らないと鳥居の前まで行けない。運良く所有者の方と出逢うことができたので,お願いして通してもらった。神社を参拝した上で,周囲を拝見した。
金砂郷村史編さん委員会編『金砂郷村史』(平成元年)の94頁によれば,大方熊野神社の基壇部となっている古墳は,大方熊野神社古墳と呼ばれ,全長26m・後円部直径17m・前方部幅7m・前方部高さ2.5mで,前方部を北に向けた前方後円墳であり,後円部の墳頂には熊野神社があり,前方部頂には氏神が祀られているとされている。
実際に観たところ,前方部は西の方に少し傾いてはいるけれども北の方を向いており,確かに氏神の石祠が祀られていた。神社・氏神共にきちんと管理されているように見える。
崖縁すれすれの場所に所在する古墳なので,前方部の一部は既に自然崩落しているのではないかと思う。元はそんなギリギリの場所ではなかったはずで,1000年以上の歳月が経過する間に台地の北西斜面が少しずつ崩れ,現在のような状況になってしまったのだろう。

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熊野神社の鳥居


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熊野神社の社殿


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南西の方から見た後円部


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西の方から見た全景
(右が後円部・左が前方部)


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くびれ部付近から見た前方部


大方熊野神社古墳所在地の少し東の方には南北に走る少し広い道路があり,段丘縁から下り坂となるあたりに雰囲気のある切通しがあった。その場所の南側は墓地となっている。たぶん古墳なのだろうと思う。


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切通しのようになっている場所から少し下ったところに供養塔のようなものがあった。その前で合掌した。


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