笠間市:宍戸神社と諏訪山古墳

2020年3月下旬のことだが,宍戸神社(茨城県笠間市平)を参拝した。祭神は不詳だが,境内の手水に「諏訪大明神」と記されていることから,諏訪大明神が祭神と思われる。諏訪大明神とは,一般的には,建御名方神を指すと解されている。
宍戸神社の鳥居は,茨城県涸沼川浄水場の近くにあり,そこから山道をずっと上る参道となっている。
拝殿の裏は崖になっており,拝殿の真裏付近からその崖を登ると本殿と思われる玉垣のような施設が見える。湿っていて滑り,危険だったので,その崖を登ることは断念した。
今では参拝する人も稀なのだろうと思うが,かつては相当に栄えた神社だったことが感じられた。

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鳥居


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宍戸神社であることを示す石碑


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参道


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拝殿


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拝殿裏の登り道


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拝殿裏崖上の玉垣のような施設


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諏訪大明神と記された手水


鳥居の東の方は少しずつ上り勾配になっている山で,現況は林となっている。その林のある山の東端付近は,掘削されて国道355号宍戸バイパスとなっている。
そのバイパス工事の際に古墳が発見され,諏訪山古墳と命名された。緊急発掘調査が実施され,その調査結果は,西茨城郡友部町教育委員会・諏訪山古墳発掘調査会編『諏訪山古墳』(昭和55年3月)にまとめられている。
バイパス工事にも拘らず,諏訪山古墳は,その大部分が現存している。墳丘の所在地さえ認識できていれば,墳丘の東側部分が宍戸バイパスの法面の頂上付近にあることに気づくことができるだろう。
調査結果によれば,諏訪山古墳は,二段築成であり,上円下方墳のような形状をしており,下方部分の直径は約28m・上円部分の直径は10m×11mということが判明したとのこと。
現地で観たところ,下方部とされた部分の東側の大部分が宍戸バイパスの法面にかかって掘削されてしまっているけれども,それ以外の部分は残存しており,特に上円部とされた部分の大部分が現存している。
一部掘削されたとはいえ,貴重な古墳が残されたことは,とても良いことだと思う。今後も笠間市の誇れる古墳の1つであり続けることだろう。

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鳥居~参道の東側にある林


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北の方から見た上円部


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墳頂付近から見下ろした宍戸バイパス


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南の方から見た墳頂付近


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南西の方から見た全景


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西の方から見た全景


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北の方から見た諏訪山古墳のある山



 笠間市:市指定文化財 [諏訪山古墳(すわやまこふん)]
 https://www.city.kasama.lg.jp/page/page000666.html

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