ひたちなか市:十五郎穴横穴墓群(その1)

2020年3月下旬のことだが,十五郎穴横穴墓群(茨城県ひたちなか市中根)を見学した。
十五郎穴横穴墓群は,虎塚古墳群周辺に所在するかなり大規模な横穴墓群であり,これまで何度も調査され,現在も調査が続けられているようなのだが,最新の調査結果は,ひたちなか市教育委員会,公益財団法人ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社編「十五郎穴横穴墓群-東日本最大級の横穴墓群の調査-」(2016)にまとめられている。
同報告書によると,2005年時点においては,「指渋支群で120 基,館出支群で45 基,笠谷支群で16 基の合計181 基」で構成される横穴墓群とされていたところ,その後の調査結果により新たに横穴墓が発見され,2016年時点で合計247基の横穴墓が確認されており,また,奈良時代以降も追葬や二次利用が行われていたということが明らかにされてきたとのこと。
今回は,一般人でも見学可能な範囲内で,十五郎穴横穴墓群のほぼ全域を歩いて回り,見学した。

十五郎穴横穴墓群は,これまでの調査研究史の中で異なる区分もなされてきたけれども,同報告書の中では横穴墓群全体が概ね3つの区域に分けられている。
それらの中で最も良く知られているのは全体の中央に位置する館出支群であり,館出支群の北の方に指渋支群があり,館出支群の西の方に笠谷支群がある。これらの支群は,それぞれ更に細かく区分されている。

館山支群I区所在地には,十五郎穴横穴墓群全体の説明板が立てられている。

IMG_6075.JPG
東の方から見た館出支群I区の全景
(段丘崖部分の右端がI区1号墓・左端がI区35号墓)
(I区1号墓から右手の方にI区38号墓~41号墓が所在する)


IMG_6027.JPG
十五郎穴横穴墓群全体の説明板


IMG_6021.JPG
説明板付近から見た南東方向の景色


館山支群を構成する横穴墓の中には段丘崖の上の方に位置するものが数基あり,近くにまでアクセスできない。崖を登ることは禁止されていると判断した。
また,墓室が発掘調査され,葬礼用の土器などが出土したI区32号墓,33号墓,35号墓付近は,立入禁止となっていると判断し,近くまでアクセスしなかった。
道がよくわからなかったため,I区38号墓~41号墓付近へもアクセスしなかった。


IMG_6026.JPG
右から順にI区1号墓~8号墓付近


IMG_6025.JPG
右から順にI区11号墓~18号墓付近


IMG_6022.JPG
右から順にI区18号墓,19号墓,20号墓


IMG_6020.JPG
I区25号墓付近


IMG_6019.JPG
I区31号墓

この記事へのコメント