ひたちなか市:虎塚古墳群再訪

2020年3月下旬のことだが,虎塚古墳群(茨城県ひたちなか市中根・旧勝田市)を再訪し,これまでちゃんと見学していなかった古墳を見学した。
茨城県勝田市教育委員会編『勝田市埋蔵文化財分布調査報告書(昭和56年度版)』の4頁によれば,虎塚古墳群は,昭和37年頃までには1基の前方後円墳と6基の円墳の合計7基の古墳によって構成される古墳群として把握されていたらしいのだが,現況は,墳丘の残るものが1基の前方後円墳(虎塚古墳・1号墳)と3基の円墳(2号墳,3号墳,6号墳)のみとなっており,4号墳は石室だけが残り,5号墳は,石室材の一部が畑の中に露頭した状態となっている。しかも,最近の発掘調査等により,従来は円墳とされてきた2号墳に関し,埋葬施設をもたないモニュメント的なものではないかと考えられるようになっているようだ。
今回は,残存する3基の円墳と5号墳を中心に見学した。

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虎塚古墳(1号墳)の前方部端付近


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虎塚古墳(1号墳)の全景(左手前が前方部・右奥が後円部)


虎塚2号墳は,虎塚古墳(1号墳)の南に位置する段丘崖上にある。その段丘崖には十五郎穴と呼ばれる横穴墓群がある。換言すると,2号墳は,十五郎穴の上にある。外見は,普通の円墳のような形状をしているのだが,調査後に盛土・整形されたものかもしれない。『勝田市埋蔵文化財分布調査報告書(昭和56年度版)』の4頁では直径20m・高さ2m程度の円墳とされているが,その後の調査により,現在では直径15.5×14m・高さ1.6mの楕円形の円墳とされているようだ。


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北西の方から見た2号墳


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北東の方から見た2号墳


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西の方から見た2号墳


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2号墳付近から東の方に見える景色


虎塚3号墳は,虎塚古墳(1号墳)の北東約350mのところにあり,『勝田市埋蔵文化財分布調査報告書(昭和56年度版)』の4頁によれば,「墳丘が耕作により著しく削平され」ているけれども横穴式石室が残存する円墳とされている。現況は,方墳のように見える。


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北の方から見た3号墳


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東の方から見た3号墳


虎塚3号墳の南西約50mのところに虎塚4号墳の石室がある。


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4号墳石室


虎塚5号墳の露頭石材は,ひたちなか市埋蔵文化財調査センターの駐車場の西側隣地である畑の中にある。予め知識がないと気づかないかもしれない。


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東の方から見た5号墳の露頭石材


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北の方から見た5号墳の露頭石材


虎塚3号墳の東約50mのところに位置する林の中に虎塚6号墳があり,勝田市埋蔵文化財分布調査報告書(昭和56年度版)』の4頁によれば,直径約20m・高さ約3mの円墳であり,「戦時中に防空壕が石室まで掘られ,横穴式石室であることが確認されている」とのこと。


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北西の方から見た6号墳


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北東の方から見た6号墳


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駐車場(手前)と6号墳のある森(奥)



 ぺんの古墳探訪記:虎塚2号墳-3号墳【茨城県ひたちなか市】
 https://pennihonshi.blog.fc2.com/blog-entry-256.html

 週末は古墳巡り:虎塚古墳群 2,3,4,5,6号墳 ひたちなか市中根
 https://kofunmeguri.hatenablog.com/entry/2017/11/13/010000

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