石岡市東大橋:傾城古墳群

2020年3月中旬のことだが,傾城古墳群(茨城県石岡市東大橋)の一部を見学した。
傾城古墳群は,コメリパワー石岡店の東にある森の中に所在し,合計8基の円墳で構成されている。茨城県石岡市教育委員会・石岡市遺跡分布調査会編「石岡市遺跡分布調査報告書」(2001年)の図No.5にその配置図があり,16頁に各円墳の直径及び高さの記述があるが,配置図上のどの古墳が何号墳に該当するかを示す記述が全くないという致命的な欠陥のある報告書であるため,この報告書だけでは何が何やらよくわからない。多額の税金を使って作成された情報公開文書の一種なので,このような「識別できない」という重大な欠陥をもつことには法的にも大きな問題を含むものなのだが,とにかくわからないので,最も西に所在する古墳が1号墳だろうと推定した上で見学した。
傾城1号墳(直径10.5m・高さ1.5mの円墳)は,森の西端付近に所在するはずなのだが,現況は濃密な笹薮であり,複数の低い塚状の地形が混在している状態なので,識別できない。「石岡市遺跡分布調査報告書」の16頁には「半壊」と記されているので,墳丘がほとんど残っていないのだろうと思われる。
傾城2号墳(直径11.5m・高さ1mの円墳)は,東大橋交差点の東約200mのところにあり,公道から墳丘が見える唯一の古墳となっている。
傾城3号墳(直径13m・高さ1mの円墳)は,2号墳の東にあるはずなのだが,その所在地付近には現況駐車場等があり,既に湮滅しているように思われる。傾城4号墳~傾城8号墳は,この駐車場の南東奥にある森の中にまとまって所在しているようだ。その場所に至る道がわからなかったので,アクセスしなかった。なお,この森のある台地の南側~南東側の段丘崖付近は大きく掘削されており,比較的急峻な崖状となっており,こちらの側から森に入る道はなかった。
結局,傾城2号墳と思われる円墳だけ見ることができたことになる。
機会があれば再訪し,森に至る途中で横切る土地の所有者から許可を得て,森の中を探訪してみたい。

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2号墳と思われる円墳

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