足利市:水道山山頂古墳

過日,水道山山頂古墳(栃木県足利市緑町)を見学した。水道山山頂古墳は,足利公園古墳群のある山の北西端付近(水道施設の西側)に位置し,全長約35m・後円部の直径約20m・高さ約3mの前方後円墳とされている。
水道山山頂古墳は,一見すると単なる山のようにしか見えないのだが,よく見ると,この神社のある部分付近を後円部とする前方後円墳となっていることを認識できる。前方部は明確ではないが,南向きに伸びる尾根上の部分が前方部ではないかと思った。
この古墳は,自然の山の山頂と斜面を利用し,その上に礫や土を盛って造営された古墳のようだ。正式の発掘調査資料をまだ読んでいないので単なる推測に過ぎないが,水道山山頂古墳の石室は自然の岩場を削って石室底面を形成した上で側壁と天井石を載せるという足利市周辺の山ではしばしば見られるようなタイプのものだったのではなかろうか。
古墳のある場所に登る道は,足利公園の尾根にあるトイレと駐車スペースのある場所の北側に位置する水道局の施設左手にある遊歩道のような小路を登り,展望施設の残骸のような場所付近に到達した後,そこから水道局の施設との間にある仕切りのフェンスに沿って北東方向に更に山を登ると山頂に至ることができ,その場所が古墳所在地となる。展望施設跡のような場所へは北西側からも狭く急峻な登山道があるのだが,その道を実際に降りてみてはいないので,現在でも使用可能な登山道なのかどうかは不明。
水道山の山頂には岩を御神体とするようにして小さな神社がある。参拝した。
山頂の神社背後の岩の上付近にコンクリートで固められた平坦部分がある。このあたりが後円部の中心ではないかと思う。
発掘調査の結果,多数の出土品があり,その出土品や関連資料は,足利市郷土資料展示室(栃木県足利市東砂原後町)で保存・管理・展示されている。足利市郷土資料展示室を訪問し,水道山山頂古墳から出土した埴輪を実際に見学したところ,予想以上に大きなもので,保存状態も良く,驚いた。

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水道局の施設入口付近
(門の左側にある遊歩道のような小路を登る)


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展望施設跡と北西側からの登り道


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山頂への登り道


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山頂付近


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山頂の神社の鳥居


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南の方から見た山頂付近
(手前が前方部の一部と思われる)


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山頂の平坦部分
(墳頂と思われる)


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北の方から見た後円部


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石室跡?


ちなみに,この山にはイノシシが出るらしく,イノシシ捕獲用の罠があった。


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