本庄市児玉町:金鑚神社と古墳

過日,金鑚神社(埼玉県本庄市児玉町入浅見)を参拝し,同社の境内にある古墳を拝見した。この金鑚神社は,児玉周辺に多数ある金鑚神社分社の1つとのこと。式内社であり武蔵國二宮である金鑚神社(埼玉県児玉郡神川町二ノ宮)の祭神は,天照大神・素戔嗚尊。日本武尊を配祀している。児玉町入浅見の金鑚神社の祭神は,素戔嗚尊のみ。児玉党の支族である阿佐美氏の本貫地とされている。
現在では社殿背後にあり,社殿のために一部掘削されている古墳は,金鑚神社古墳と呼ばれ,直径約67m・高さ約7mの大型円墳とされている。5世紀頃に築造されたものと考えられており,当時,朝廷の命によりこの地の屯田を開始した支配層の中でも最頂点に立つ者の墓所ではないかと思われる。社殿前の敷石は,石棺材を二次利用したものだと一般に考えられているようだ。
境内は厳かな印象を受ける。神社のすぐ背後(北側)には現代の道路があり,比較的交通量が多い。この道路のために,本来の境内地の一部が分断されているように見える。やむを得ないこととはいえ,少し残念な気分になった。
境内地は段丘の端にあり,古墳築造当時においては樹木がなく,古墳のある場所からかなり遠くまで見通せたものと推測される。金鑚神社の南側低地付近は,かつては水面または水路のある湿地であり,港湾施設のようなものがあったと考えられる。長い年月の間に泥で埋まり,その後区画整理等が行われた結果,現況のようになっているのだろう。

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鳥居と参道


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階段と拝殿


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拝殿


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本殿


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本殿背後の境内社と古墳


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由緒書


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古墳のある森

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