野田市:堤根古墳

過日,堤根古墳(千葉県野田市堤根)を見学した。堤根古墳は,住宅街の中の公園にある。この公園の入口には公園の名を示すプレートがあるけれども,文字がかすれていて読み取れなかった。
堤根古墳は,1辺約25mの方形で三段の古墳とされているけれども,発掘調査の結果,周溝が発見されなかったため,後代の塚ではないかとの見解が有力になっているとのこと。しかし,古墳時代の古墳中には周溝が全くないものが多数あるので,周溝の有無により古墳であるか否かを決定するのはそろそろやめにしたら良いのではないかと思う。
もっとも,あくまでも一般論としては,破壊して開発するためには,「重要な古墳である」と認定するよりは「後代の塚である」と認定したほうがいろいろと好都合なので,開発優先の場合には,調査担当者が開発予定者に迎合し,意図的に塚と認定するようなことがあるのではないかと疑いたくなるようなことがある。しかし,仮に中世以降の塚であったとしても,非常に長い年月を耐えて残されてきた貴重な文化遺産の1つであることには変わりがない。それらを全部掘削して単なる住宅街等にしてしまった場合,その都市は,何の個性もない「蟻の巣」の集合体のような構造体となってしまい,実物としての文化遺産が存在しない無機的な地域になってしまうので,子孫に対する精神破壊効果がかなり大きいのではないかと思っている。

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東側から見た様子


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北側から見た様子


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説明板

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