加須市:薬王寺と祇園社

過日,真言宗豊山派・医王山薬王寺と祇園社(茨城県加須市細間)を参拝した。薬王寺・祇園社の入口には鳥居があり,神社と寺院(薬王寺)とは別の建物になっており,他に境内社や墓地等もあるが,神仏分離前には異なる姿をしていたのではないかと思う。
薬王寺・祇園社を訪問した時は,かつて存在したという穴塚と穴咋塚の所在地の可能性の有無を考えてみた。結論として,そのいずれでもない。『武蔵國郡村誌』の記述(特に方位と距離関係)から推定すると,穴塚は,御室塚のすぐ東にある伝承宝徳寺~現況民家のある土地~北部1号緑地付近,穴咋塚は,御室塚の南西(干支では「申」の方向)にある現況田の中にあったのではないかと思う。ただし,加須市の遺跡地図では,御室塚よりも北方(加須市立加須北中学校よりも北)に石子塚古墳(番号5・現況田)が表示され,その西側に穴咋遺跡(番号6・現況建設工事用材置場)が表示されており,『武蔵國郡村誌』及び『加須市史 資料編Ⅰ 原始・古代・中世・近世』中の記述とは明らかに矛盾する位置に「穴咋」との地名のある土地が存在したことを示している。
これらの記載についてはさておき,一般に,現代の遺跡地図の中には致命的な誤りのあるものを既に幾つか発見している。現地を探訪して確認した上で,確実に遺跡地図等の記載が誤りだと判断できるものに関しては関係当局に連絡し,検討をお願いしている。ただし,最初に発行された遺跡発掘調査報告書の記載中に致命的な誤りのあるものも散見され,なかなか難しい。

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鳥居


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祇園社拝殿


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本殿


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境内社


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薬王寺


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青面金剛明王・馬頭観世音等

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