つくば市:鹿島様古墳

過日,鹿島様古墳(茨城県つくば市吉瀬)があった場所を見学した。『桜村史 上巻』112頁(昭和57年)によれば,鹿島様古墳は,全長約45mの前方後円墳とされている。同書の112~113頁の記載を総合して考えると,その所在地は,東古墳群1号墳のある鹿島神社の北東であり,土浦学園線によって分断された台地の北西端の部分となり,より詳細には,古墳は南北を主軸とするもので,墳丘には墓地があるということになる。この区画には2箇所に墓地があるけれども,その中で西側に所在し,土浦学園線に面して石垣が組まれている墓地がその一部に該当すると判断した。ただし,墓地の南西側にある入口通路から入ってすぐのところから先は立入禁止となっているようなので,それ以上先には進まず,そこから見える範囲内で現況を観た。現存の墳丘部分は,全域にわたり削平されて完全に墓地化しており,湮滅として扱ってよいと考える。また,墳丘の北側の部分は,台地それ自体の大規模な掘削により消滅しているようだ。強いて言えば,墓地に入る通路部分の敷地の下に周溝の遺構が残存しているかもしれない。墓地の西側は,長らく「売地」として放置されていたが,私が訪問した時には掘削・整地のための工事がほぼ終了のような状態になっており,仮に周溝があったとしても,これまた消滅したと判断すべきだろう。
以上のようなわけで,「鹿島様古墳の墳丘は現存しない」という結論になった。
ただし,以上に述べたことは素人の見解なので,納得のいかない人は,この分野の専門家の意見を求めるべきだと思う。

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古墳所在地と推定した土地(黄丸部分)


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西端の整地された土地(上の図の赤丸部分)

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