ワルナスビ

遺跡包蔵地に指定されている野原などを散策していると,悪役帰化植物の1つとして名高いワルナスビ(Solanum carolinense)が支配的な植物となっている場所と遭遇することがしばしばある。都市の中の公園や空地などでも見かけることが多い。そのような場所は,ほとんど管理されていないということなのだろう。
しかし,遺跡としての保護は,「放置で良い」ということを意味しない。いろいろと見ている間に,遺跡包蔵地の放置によって近隣の自然の生態系や農業経営等に悪影響を及ぼすおそれが大きい場合には,危険な帰化植物を駆除するための対策も遺跡管理のための重要事項の中に入れるべきではないかと考えるようになった。そのためには,完全に縦割りのままの行政システムの見直しも必要だし,大学等の専門機関における教育の内容・方法にも再検討が求められることになるだろう。一般に,専門家は,可能な限り広範かつ豊富な教養によって支えられる者でなければならない。
他方で,遺跡包蔵地が私有地である場合,その所有者の負担を軽減するための財政措置も検討の対象とすべきだろうと思う。
なかなか難しい問題だ・・・

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