ヒヨドリバナ

古墳めぐりをしていると様々な動植物を目にする。都市化した環境の下では古墳のある場所くらいしか生息地がなくなってしまっていることが少なくないのだろう。
比較的日照量の多い墳丘ではヒヨドリバナ(Eupatorium makinoi)を見かけることが多かった。ヒヨドリバナには変化が多いことが知られている。この点はサワヒヨドリ(Eupatorium lindleyanum)も同じ。日本国内で見られるヒヨドリバナは,古代に中国から輸入されたものの子孫だろうと考えている。しかも,輸入の時点で既に人工的な交配により作出された園芸品種だったのではないかと推定している。それゆえに変化が多い。要するに,完全な野生植物ではない。また,そのことのゆえに,ヒヨドリバナの大半は,里山など人家の近くに生えており,天然自然の山中で見かけることがない。
ちなみに,ヒヨドリバナの中国名は「白頭翁」となっている。「ヒヨドリ」は「白頭」の中国音から転じたもので,「鵯」を意味するものではないと思う。

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日本国にあるヒヨドリバナ属(Eupatorium)の高山植物の多くに関して,将軍徳川吉宗の時代に中国から輸入された寒冷地の種(または品種)を寒冷地の藩に命じて自国栽培と本草(薬草)原料の自国内生産を試みた結果としての残存物(野生化)である疑いがある。

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