鉾田市:梶山古墳

過日,梶山古墳(茨城県鉾田市梶山)を見学した。梶山古墳1号墳とも呼ばれており,前方後円墳と記載されている資料もある。台地の南側縁にある。説明板によると,梶山古墳(常陸梶山古墳)として現存しているものは,元の直径約40mと推定される大型円墳で,梶山古墳群を構成する円墳群の中心的な古墳だとされている。ただし,現状は,後世の掘削により,規模が小さくなっているようだ。梶山古墳は,墳丘に埋葬施設があるのではなく,裾野に埋葬施設のある古墳とのことで,非常に貴重な文化遺産の1つだと言える。
説明板によると,かつて,梶山古墳の周囲には6基の円墳が取り囲むように存在していたけれども,現在では3基を残すのみとのことだ。現在,それらしきものは見当たらないが,梶山古墳のすぐ東側に梶山古墳を取り囲むようにして3か所の墓地がある。それらの墓地の場所が他の円墳が所在していた場所なのではないかと思う。

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全景


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埋葬施設があった場所?


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説明板


梶山古墳の西方(同じ台地の南西縁付近)の畑の中に前方後円墳のような形をした比較的大きな盛土様のものがある。これが梶山古墳2号墳であり,前方後円墳であるとの見解もある。Googleの写真を見ると,確かに前方後円墳のように見える。しかし,この盛土様のものは,実際には2基の円墳であり,後世になって,外見上では前方後円墳に見えるように加工・修正されたものではないかとも考えられる。ただし,昭和55年に行われた発掘調査当時の古墳分布を示す地図等の資料を入手していないので,確定的なことは何も言えない。

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説明板によると,梶山古墳とその周辺の円墳の発掘調査により,5体の遺骨を含め,非常に貴重な出土品があったとのことだ。ただし,発掘された遺骨が現存しているか否か,現存しているとして,そのDNA鑑定が行われたか否かは不明。
なお,梶山古墳の西にある光福寺の境内地等にも古墳の残滓らしきものがあった。

いばらきデジタルマップの表示によれば,梶山古墳群は,台地の西側部分に沿って細長く所在し,12基の古墳で構成される古墳群であると表示されている。しかし,このデータは,町村合併前の旧大洋村時代の資料に基づくもののようなので,現状を全く反映していない可能性が極めて高い。

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