自宅のラン:石斛「土佐提灯」の花を無理やり開かせてみたら・・・

土佐提灯」の花は,先端部が固く癒合したような感じになっていて開かない。閉じたままで終わってしまう。そこで,ピンセットで先端部をこじ開け,どうにか開かないものかと数日待ってみた。少し開いた。どうやらDendrobium speciosum系の人工交配実生品の選抜品種ではないかというような感じがする。

Dendrobium cv.


Dendrobium cv.


Dendrobium cv.


Dendrobium cv.
土佐提灯


現在流通している「石斛」の中には,カシオープ系(Den. Cassiopeとその派生品),イセ系(Den. Iseとその派生品),大明石斛系(Den. speciosumとその派生品),オレンジ花系(竹葉石斛として流通しているDendrobiumの一種などの交配品とその派生品),赤花系(園芸交配種),覆輪花系(Den. Speciokingianumとその派生品),その他様々な洋ラン・デンドロビウム交配品が大量に含まれている・・・というよりもほぼ全ての品種がそうだ。それゆえ,ある品種を野生種セッコク(Den. moniliforme)の選抜品だと信じて交配しても,元の交配親の遺伝子を引き継いでしまうため,ますますもってわけのわからない混合雑種が誕生し続けることになる。いわゆる「山どり」のものも,こうした雑種の植栽,山まきによる野生化した個体の子孫と推定され,日本中をくまなく探索しても,純粋の野生種と遭遇する可能性はほぼ皆無・・・たぶんゼロだと考えている。日本国の本州内で野生種に近いセッコクを探したければ,山野を探索するのではなく,ある特殊な場所(人工的に造営された施設・場所)に行かなければならない。

おそらく,古代もそうだったし江戸時代以降もそうだったと推定されるので,「日本国の本州にはもともと野生のセッコク(Den. moniliforme)が1個体も存在しない」という仮説が最も信頼に値する結論を示していると考える。


この記事へのコメント

2015年06月04日 09:09
電脳中年Aさん

そうですね有名産地は全て古い形質の物は私も皆無だと思います。

江戸時代以降に蒔かれていますからね^^;問題はやはり1700年前後よりも前の時代の固体がどこにあるか?と言う事に尽きます。

2015年06月04日 09:57
緑屋さん

日本のどこかに奈良時代前後の時期の石斛の子孫が必ず存在するはずだと思って探索し続けております。ネットオークション等で出ている「山どり品」はほぼ全て比較的最近の交配品の山まき品だと推定され,古代の石斛とは異なると判断しています。しかし,きっとどこかにあるはずです。
こおろぎ
2015年06月06日 22:48
電脳中年Aさん

ポリネーターがやって来て
種子が出来たら
感動しそうです。
2015年06月07日 04:54
こおろぎ

花が開かないまま萎んでしまう品種なのでポリネータが存在するかどうかわかりませんが,存在したとしても花の中に入り込むことができないので,やはり自然に種子ができることは絶対にないだろうと思います。

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